労務ブログ(1)

2014.09.08 労務ブログ

経営者であることと
社会保険労務士であること

経営者であることと社会保険労務士であることで苦悩を感じることがあります。(久野だけに・・)

経営者としては、常々、人を採用することと辞めさせることはセットでなくては行けないと思っています。

社会保険労務士としては、人を解雇するなんてことは合理的な理由、社会通念上相当な理由がないと解雇できないと思っています。

大企業が求人の門を開いて採用市場が活発になり、恐らく戦後から考えれも初めての人手不足の時代がやってきました。

この人手不足が与えるインパクトは、比較的長期のスパンで考えれば中小企業を倒産に追い込みます。

「人材のレベルが会社の成長を決めてしまう。」

「人の頭数がいないと仕事がこなせない。」

この2つが同時に来ています。

これってとても怖いことです。

人がいないからと思って採用したら、全く能力がなかった、問題社員だったなんてことになれば、会社はどうしたら良いのでしょうか?

中小企業であれば致命傷です。特に小さい会社であればあるほど、致命傷です。

経営者であれば、迷わず辞めてもらわないといけないのだと思います。

それは、やはり雇うことと辞めさせることはセットでないといけないと思うのです。

経営者は、その人の人生を背負う覚悟で人を雇う、経済活動を通じて利益を出し給与を払う。

時に事業の拡大のために借り入れをして個人保証までする。

命がけです。

社員に命をかけろなんてことは言いませんが、経営者が向く方向に一緒に歩んでいくことを決めた人間であることが大切なのです。

頭数がいないから、とりあえず採用したら、経営者が向く方向と逆を向いて邪魔をする、そんな人が来てしまう。

悪魔のサイクルのはじまりです。

悪い人材が悪い人材を呼ぶ!

そのサイクルに入ってしまったら、今の日本の労働法では、そのサイクルから抜け出すのは至難の業です。

経営者としては、何がなんでもそのサイクルから抜け出さなくてはいけないのです!

社会保険労務士であることは関係ないのです。

ドラマ「ダンダリン」の胡桃沢社会保険労務士(風間俊介)※トップ画像

このドラマの社会保険労務士のように、自分も経営者のための社会保険労務士だと思います。

こんないい男ではないのが残念ですが・・

2014.10.22 労務ブログ

落語に学ぶ、労働基準法 違反??

9月28日日曜日にPAL研究会で「立川晴の輔師匠の落語会」を開催しました。

以前、二ツ目(落語家の階級 前座見習い⇒前座⇒二ツ目⇒真打ち)だったころにお越しいただき今回が2回目です。

今回は真打ち(師匠)になられていてました。

前回もPAL研究会にお越しいただき、そのときはじめて落語を聴き、

それ以来

晴の輔さんと落語の大ファンになってしまいました。

晴の輔さんが、落語を始めたきっかけは、「師匠(晴の輔さんの師匠は、ためしてガッテンで有名な立川志の輔氏)の落語を聴いた時に、人間の想像力が創りだす世界が、ハリウッドの映画なんかを簡単に超えてしまうすごい世界を感じた」と言っていました。

なるほど、落語の魅力とは、本当にそういうところなんだと思います。

今回の落語会も大盛況に終わりました。

そして、晴の輔さんと写真を撮ってもらいました。

社員が、写真を見て「晴れ輔師匠、かっこいい」、わたくしは「中央アジア系ですね」と言われました。

分かる気がします。

その後の懇親会も盛り上がりました。

懇親会の質疑応答で晴の輔さんに冗談でこんな質問をしました。

私:「社会保険労務士という仕事がら聞いてみたいのですが、落語の世界は師匠に弟子としてついて、師匠の身の回りのお世話をしながら、芸を極めて行くのが決まりだと思いますが、労働基準法は守られてますか?」

晴の輔さん:「給与なし、365日労働、年間休日なし、パワハラ当たり前、できそうもないノルマを課されたり、この上なく理不尽なこともあります。」

会場は笑いが起きました。

当然ですが労働基準法などいらないのです。

師匠と弟子の関係においては・・

弟子はこの師匠についていけば必ず自分は一流になれる、幸せになれると信じている。

師匠は絶対に弟子の志を叶えてあげる。

師匠にはその器がある。

弟子が本気なら師匠は、弟子が自分の力で稼げるようになるまで徹底的に面倒を見る。責任を取る。

では師匠を経営者、弟子を社員に置き換えるとどうでしょうか?

社員はこの経営者についていけば必ず自分は一流になれる、幸せになれると信じている。

経営者は絶対に社員の志を叶えてあげる。

経営者にはその器がある。

社員が本気なら経営者は、社員が自分の力で稼げるようになるまで徹底的に面倒を見る。責任を取る。

こんな関係が築けたらやはり素晴らしいと思う。

パワハラが愛情になる。

そのためには、経営者も社員も本気でなくてはならない。

お互いが本気でなければ

それは愛情ではなくパワハラになってしまう。

もしかしたら、両方が本気だったら労働基準法などいらないのです。

そんなことを思ってしまいました。

著者 久野 勝也 (くの まさや)

■社会保険労務士法人とうかい 代表
■株式会社ダイレクトHR 代表

多岐にわたる社会保険労務士の業務のなかでも、採用に関する業務を得意とする。

希望の人材像の設定の仕方や場面別での応募媒体の設定方法、企業を成長させる人材の見分け方など、実践的な採用戦略を指導している。

2018年には採用支援専門会社を立ち上げ、中小企業の成長を人事労務の面から支えている。

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