毎年11月から12月にかけて、給与担当者にとって最大の山場となるのが年末調整です。従業員への書類配布、回答の収集・確認、税額計算、源泉徴収票の発行、さらに市区町村・税務署への提出と、作業は多岐にわたります。freeeの年末調整機能を活用すれば、これら一連の業務をシステム上で完結させることが可能です。本記事では、freeeを使った年末調整の全手順をSTEP形式でわかりやすく解説します。
この記事の監修
社会保険労務士法人とうかい
社会保険労務士 小栗多喜子
これまで給与計算の部門でマネージャー職を担当。チームメンバーとともに常時顧問先450社以上の業務支援を行ってきた。加えて、chatworkやzoomを介し、労務のお悩み解決を迅速・きめ細やかにフォローアップ。
現在はその経験をいかして、社会保険労務士法人とうかいグループの採用・人材教育など、組織の成長に向けた人づくりを専任で担当。そのほかメディア、外部・内部のセミナー等で、スポットワーカーや社会保険の適用拡大など変わる人事労務の情報について広く発信している。
主な出演メディア
- NHK「あさイチ」
- 中日新聞
- 船井総研のYouTubeチャンネル「Funai online」
社会保険労務士 小栗多喜子のプロフィール紹介はこちら
https://www.tokai-sr.jp/staff/oguri/
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freeeの年末調整機能でできること
freeeの年末調整機能では、以下の業務をまとめて管理できます。
- 従業員へのオンラインアンケート送付:紙の用紙を配布・回収する手間を省き、Web上で完結
- 扶養控除等の申告内容の確認・修正:提出内容を一覧で確認し、不備があれば修正依頼が可能
- 年末調整計算・過不足額の算出:税額計算を自動で行い、過不足額を確認できる
- 源泉徴収票の発行:PDF形式での出力・メール送付に対応
- 給与支払報告書・法定調書の作成:市区町村・税務署への提出書類をまとめて作成

紙ベースで行っていた年末調整をデジタル化することで、作業時間の大幅な短縮とミスの削減が期待できます。
STEP1:従業員への年末調整アンケート送付
年末調整の第一歩は、従業員への申告内容の確認依頼です。
- freeeの管理画面から「年末調整」メニューを開きます
- 対象年度を選択し、「アンケートを送付する」または同等のボタンをクリックします
- 送付対象の従業員を選択し、送付日・回答期限を設定します
- 送付内容(配偶者控除、扶養控除、生命保険料控除など)を確認のうえ、送付を実行します
- 従業員はfreeeの従業員向け画面(またはスマートフォンアプリ)にログインし、案内に沿って必要事項を入力します
ポイント: アンケートの回答期限は余裕を持って設定しましょう。12月初旬を目安に、11月中旬には送付を完了させておくと安心です。
STEP2:回答内容の確認・修正
従業員から回答が届いたら、内容を確認します。
- 管理画面の年末調整メニューで「回答状況」または同等の画面を開きます
- 未回答の従業員にはリマインドを送付します
- 回答済みの従業員について、申告内容(扶養人数・各種控除の金額など)を確認します
- 不備や疑問点がある場合は「修正依頼」機能などを使って従業員に差し戻します
- 全員の回答が揃ったら次のステップへ進みます

注意点: 配偶者控除・配偶者特別控除の適用可否は年収見積額で判定します。従業員が年収を正確に把握していないケースもあるため、不明な場合は個別に確認が必要です。
STEP3:年末調整計算・過不足額の確認
回答内容をもとに、freeeが年末調整の税額計算を自動で行います。
- 年末調整メニューから「計算実行」または同等の操作を行います
- 各従業員の過不足額(還付額または徴収額)が一覧で表示されます
- 金額に疑問がある従業員については、控除内容・給与実績との照合を行います
- 12月または1月の給与計算画面で、過不足額が自動的に反映されていることを確認します

ポイント: 過不足額は12月分給与または1月分給与で精算するのが一般的です。自社のルールに合わせて設定してください。
STEP4:源泉徴収票の作成・発行
年末調整計算が完了したら、源泉徴収票を作成・発行します。
- 年末調整メニューまたは給与明細メニューから「源泉徴収票」の作成画面へ進みます
- 全従業員分の源泉徴収票をまとめて作成します
- PDF形式でダウンロードし、印刷して手渡しするか、freeeのWeb明細機能を利用してデジタル送付します
- 退職者への源泉徴収票は、退職後1ヶ月以内に交付する義務があります

注意点: 源泉徴収票の内容(氏名・住所・控除額など)に誤りがないか、発行前に必ず確認してください。
STEP5:法定調書・給与支払報告書の提出
年末調整の最終工程は、行政機関への書類提出です。
- 給与支払報告書(市区町村へ):翌年1月31日までに、従業員の住所地の市区町村へ提出します。freeeから出力した給与支払報告書を電子申告(eLTAX)または郵送で提出します
- 法定調書合計表(税務署へ):翌年1月31日までに所轄税務署へ提出します
- 源泉徴収票(税務署提出分):年収500万円超の役員など、一定の要件に該当する従業員分は税務署への提出が必要です
スケジュール・期限一覧表
| 時期 | 作業内容 |
|---|---|
| 11月中旬 | 従業員へアンケート送付 |
| 11月末〜12月初旬 | 回答の回収・確認・修正 |
| 12月中旬 | 年末調整計算・過不足額確認 |
| 12月給与 または 1月給与 | 過不足額の精算 |
| 翌年1月初旬 | 源泉徴収票の発行・交付 |
| 翌年1月31日まで | 給与支払報告書・法定調書の提出 |
よくある質問(FAQ)
Q1. freeeの年末調整機能を使うには別途申し込みが必要ですか?
freeeのプランによって年末調整機能の利用条件が異なります。お使いのプランで年末調整機能が含まれているか、freeeのサポートページまたは契約内容をご確認ください。
Q2. 中途入社の従業員がいる場合、前職の源泉徴収票はどう扱いますか?
中途入社の従業員については、前職の源泉徴収票を提出してもらい、前職の給与・徴収税額をfreeeに入力する必要があります。入力箇所は「前職情報」等の項目をご確認ください
Q3. 年末調整を自社でやらず、社労士や税理士に依頼することはできますか?
可能です。freeeのデータへの閲覧・操作権限を外部の士業に付与することで、アウトソーシングが可能です。社会保険労務士法人とうかいでも、freee連携による年末調整代行を承っています。
Q4. 年末調整後に従業員から修正申告が必要になった場合は?
年末調整後に控除証明書の添付漏れなどが判明した場合、翌年2月16日から3月15日の確定申告期間中に従業員自身が確定申告で精算することができます。freee側での再計算が必要なケースは社労士・税理士にご相談ください。
年末調整の手続きに不安があればとうかいへ
年末調整は、従業員数が増えるほど確認作業が煩雑になります。freeeの操作方法がわからない、書類の提出先・期限が不安という方は、社会保険労務士法人とうかいにお気軽にご相談ください。
愛知県(名古屋市周辺)を中心に、freee導入支援・初期設定から給与計算代行・年末調整サポートまで一貫してお手伝いします。手続きが不安な方はとうかいへ、まずはお問い合わせください。



