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コラム

マネーフォワードクラウドを解説|特徴・料金・デメリットまで比較

マネーフォワードクラウドは、会計処理をはじめとするバックオフィス業務の効率化を実現するクラウドサービスです。 本記事では、マネーフォワードクラウドの基本概要から、業務効率を改善する具体的な特徴、導入のメリット・デメリット、法人および個人事業主向けの料金プラン、他社ソフトとの違いまでを網羅的に解説します。 自社に適した会計ソフトを選ぶための判断材料としてご活用ください。

社会保険労務士法人とうかい
社会保険労務士 小栗多喜子

これまで給与計算の部門でマネージャー職を担当。チームメンバーとともに常時顧問先450社以上の業務支援を行ってきた。加えて、chatworkやzoomを介し、労務のお悩み解決を迅速・きめ細やかにフォローアップ。

現在はその経験をいかして、社会保険労務士法人とうかいグループの採用・人材教育など、組織の成長に向けた人づくりを専任で担当。そのほかメディア、外部・内部のセミナー等で、スポットワーカーや社会保険の適用拡大など変わる人事労務の情報について広く発信している。

主な出演メディア

  • NHK「あさイチ」
  • 中日新聞
  • 船井総研のYouTubeチャンネル「Funai online」

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目次

マネーフォワードクラウドとは?バックオフィス業務を効率化する会計ソフト

マネーフォワードクラウドとは、会計、請求書発行、給与計算、経費精算といった、企業のバックオフィス業務全体をサポートするクラウド型ソフトウェアです。 各サービスが連携し、データの二重入力をなくすことで、手作業によるミスや手間を大幅に削減します。 これにより、経理担当者だけでなく、経営者や従業員全体の業務効率化を実現し、事業の成長に集中できる環境を構築することが可能です。

マネーフォワードクラウドの主な特徴5つ

マネーフォワードクラウドの主な特徴として、5つの点が挙げられます。 会計、請求、経費、給与などのサービス群が連携し、企業の基幹システム(ERP)のように機能する点が大きな強みです。 これにより、申請から承認までのワークフロー全体をデジタル化し、業務プロセスを最適化します。 以下で4つの特徴を具体的に解説しますが、これら以外にも多様な機能を有しています。

銀行口座やクレジットカードと連携して取引明細を自動取得

マネーフォワードクラウドは、国内の多くの銀行、クレジットカード、電子マネー、POSレジなどと連携が可能です。 一度連携設定を行うと、それらの取引明細データが自動で取得され、会計帳簿に反映されます。 これにより、通帳や利用明細を見ながら一件ずつ手入力する作業が不要になり、入力ミスを防ぎながら記帳業務にかかる時間を大幅に短縮できます。 最新の入出金状況がリアルタイムで把握できるため、資金繰りの管理も容易になります。

AIが勘定科目を提案し日々の仕訳業務を自動化

自動取得した取引データに対し、AI(人工知能)が内容を分析し、最適な勘定科目を提案する機能が搭載されています。 例えば、「〇〇電気」からの引き落としがあれば「水道光熱費」を、交通系ICカードの利用履歴からは「旅費交通費」を自動で推測します。 ユーザーは提案された仕訳を確認・承認するだけで作業が完了するため、簿記の知識が少ない方でもスムーズに処理を進められます。 学習機能も備わっており、使い続けるほどに自社の取引パターンを記憶し、仕訳の精度が向上していきます。

請求書作成から給与計算まで幅広い業務に対応

マネーフォワードクラウドは会計機能だけでなく、多彩なサービスでバックオフィス業務を網羅しています。 「マネーフォワードクラウド請求書」では、テンプレートに沿って入力するだけで見積書や納品書、請求書を簡単に作成でき、作成した請求データは売掛金として会計データに自動で連携されます。 「クラウド給与」を利用すれば、勤怠データをもとに給与計算から明細発行、年末調整や社会保険の手続きまで一貫して対応可能です。 これらのサービスを組み合わせることで、業務間のデータ連携がスムーズになり、二重入力の手間を解消します。

レシートや領収書をスマホで撮影するだけで簡単入力

スマートフォンの専用アプリを使えば、レシートや領収書をカメラで撮影するだけで、日付や金額、店名などの情報をAI-OCR機能が自動で読み取り、データ化します。 読み取ったデータはそのまま経費精算の申請や仕訳データとして利用できるため、手入力の手間が省け、経費の申請漏れや入力ミスを防ぎます。 外出先や移動中でも手軽に経費処理を行えるため、月末にまとめて作業する必要がなくなり、従業員と経理担当者双方の負担を軽減します。

経営状況をリアルタイムで可視化するレポート機能

日々の取引データが入力されると、その内容が即座に反映され、リアルタイムで経営状況を分析するためのレポートが自動作成されます。 売上や費用の推移、損益計算書(P/L)、貸借対照表(B/S)といった重要な経営指標を、グラフや表を用いて視覚的に分かりやすく表示します。 これにより、月次決算を待たずにいつでも最新の財務状況を把握でき、迅速な経営判断や資金繰り計画の策定に役立てることが可能です。

マネーフォワードクラウドを導入する4つのメリット

マネーフォワードクラウドを導入することで、企業は多くのメリットを享受できます。 特に、業務の自動化による時間創出、法改正への迅速な対応、場所を選ばない柔軟な働き方の実現、そして専門知識への依存度低下といった点が大きな利点として挙げられます。 これらのメリットは、事業規模や業種を問わず、あらゆる企業の成長を後押しする力となります。

導入メリットについて解説してきます。

経理業務にかかる時間と手間を大幅に削減できる

最大のメリットは、経理業務の圧倒的な効率化です。 銀行口座やクレジットカードとの連携による取引明細の自動取得、AIによる仕訳の自動提案、請求書や給与計算データの自動連携など、これまで手作業で行っていた多くの入力・転記作業が自動化されます。 これにより、経理担当者は単純作業から解放され、月次決算の早期化や経営分析といった、より付加価値の高い業務に集中する時間を確保できます。

最新の法令や税制改正に自動でアップデート対応

クラウドサービスであるため、消費税率の変更やインボイス制度、電子帳簿保存法といった頻繁に行われる法改正や税制改正に対して、システムが自動でアップデート対応します。 ユーザーは追加費用を支払ったり、ソフトウェアを個別にインストールし直したりする必要がありません。 常に最新の法令に準拠した状態で会計処理や申告業務を行えるため、法対応の漏れやミスを防ぎ、コンプライアンスを遵守した経営が可能です。

場所を選ばずにどこからでも経理作業が可能になる

インターネットに接続できる環境さえあれば、パソコンやスマートフォン、タブレットからいつでもどこでもサービスにアクセスできます。 これにより、オフィスだけでなく、自宅でのテレワークや外出先、出張中など、場所にとらわれずに経理作業を進めることが可能です。 災害時やパンデミック発生時でも事業を継続できる体制(BCP対策)の構築にもつながり、多様な働き方に柔軟に対応できます。

専門知識がなくても確定申告や決算書作成がスムーズに

日々の取引を正しく入力していれば、そのデータをもとに確定申告書や決算報告書といった各種申告書類が自動で作成されます。 画面の案内に沿って必要な項目を確認・入力するだけで作業が完了するため、簿記や税務に関する高度な専門知識がない方でも、スムーズに申告業務を進めることができます。 税理士に依頼するコストを抑えたい個人事業主や、経理担当者がいない小規模な法人にとって大きな助けとなります。

注意点!マネーフォワードクラウドの2つのデメリット

マネーフォワードクラウドは非常に高機能で便利なツールですが、導入前に理解しておくべき注意点も存在します。 特に、その多機能性がゆえに生じる操作の複雑さや、利用したい機能が上位プランでしか提供されないといった点は、事前に把握しておくことが重要です。 これらのデメリットを理解し、自社の状況と照らし合わせることで、導入後のミスマッチを防げます。

機能が豊富なため操作に慣れるまで時間がかかる場合がある

会計、請求、給与、経費精算など多岐にわたる機能を提供しているため、初めて利用するユーザーにとっては、どこに何の機能があるのかを把握し、全ての機能を使いこなすまでに一定の学習時間が必要です。 特にパソコン操作が苦手な方や、会計ソフトの使用経験が全くない方にとっては、画面の情報量が多く、操作が難しいと感じる可能性があります。 シンプルな機能のみを求める場合、多機能性がかえって煩雑さに感じられることもあります。 一部のイレギュラーな取引では、手入力による調整が必要になる場面もあります。

一部の高度な機能は上位プランでないと利用できない

マネーフォワードクラウドの料金プランは複数に分かれており、安価なプランでは利用できる機能が制限されています。 例えば、複数拠点や部門別の会計管理、精緻な予算実績管理、内部統制に役立つ高度な承認ワークフローといった機能は、高価格帯の上位プランでなければ利用できません。 自社の業務に必要な機能が、検討しているプランに含まれているかを事前にしっかりと確認しないと、導入後に機能不足で追加費用が発生したり、期待した業務効率化が実現できなかったりする可能性があります。

料金プランを解説!法人・個人事業主別に紹介

マネーフォワードクラウドは、利用者の事業形態に合わせて法人向けと個人事業主向けの料金プランを用意しています。 それぞれのプランは、事業規模や必要な機能に応じてさらに複数のコースに分かれているため、自社の状況に最適なものを選択できます。 導入を検討する際は、公式サイトで最新の料金体系を確認し、必要な機能がどのプランに含まれているかを確認した上で申し込みを行いましょう。

【法人向け】事業規模で選べる3つの料金プラン

法人向けの料金プランは、主に「ひとり法人プラン」「スモールビジネスプラン」「ビジネスプラン」「マネーフォワードクラウドERP」の4つが提供されています。従業員数や事業規模に応じて選択するのが一般的です。 「ひとり法人プラン」は、設立間もない企業や個人事業主の方に適したプランです。 「スモールビジネスプラン」は、小規模事業者向けの基本的な機能を網羅したプランです。 「ビジネスプラン」は、部門別会計や複数名での利用に対応し、成長期の中小企業に適しています。 「マネーフォワードクラウドERP」は、より高度な管理体制を求める大企業向けのプランとなっています。

【個人事業主向け】確定申告スタイルに合わせた料金プラン

個人事業主向けのプランは、確定申告の要件に合わせて設計されています。 「パーソナルミニ」は、白色申告を行う方向けの最もシンプルなプランで、月額980円(税抜・年額プランの場合)から利用できます。「パーソナル」は、青色申告(65万円/55万円控除)に対応しており、月額1,280円(年払いの場合)から利用できます。 「パーソナルプラス」は、電話サポートが付帯するなど、手厚いサポートを求める方向けのプランです。 自身の申告方法やサポートの必要性に応じて選択することが重要です。 個人事業主向けのプランは、確定申告の要件に合わせて設計されています。 自身の申告方法やサポートの必要性に応じて選択することが重要です。

無料で試せるトライアルプランで使い勝手を確認

マネーフォワードクラウドでは、無料トライアル期間が設けられています。この期間中は、一部の機能に制限があるものの、有料プランの主要な機能を実際に操作して試すことが可能です。自社が利用している金融機関との連携がスムーズに行えるか、操作画面は見やすいか、日々の業務フローに適合するかといった点を、費用をかけずに確認できます。 本格的な導入を決定する前に、無料トライアルを活用して、機能や操作性を十分に検証することをおすすめします。

他のクラウド会計ソフト(freee・弥生)との違いを比較

クラウド会計ソフト市場には、マネーフォワードクラウドの他に「freee会計」や「弥生会計オンライン」といった有力な競合サービスが存在します。 どのソフトも会計業務を効率化するという目的は共通していますが、それぞれに得意分野や特徴があります。 自社にとって最適なソフトを選ぶためには、これらの違いを理解し、何を最も重視するかを明確にすることが大切です。

連携機能の豊富さで選ぶならマネーフォワードクラウド

マネーフォワードクラウドの最大の強みは、連携できる金融機関や外部サービスの数です。 メガバンクや地方銀行、信用金庫はもちろん、クレジットカード、電子マネー、AmazonなどのECサイト、POSレジ、勤怠管理システムなど、非常に幅広いサービスと連携できます。 既に多くのオンラインサービスを利用して事業を行っている場合、それらのデータを自動で取り込めるマネーフォワードクラウドは、データ入力の手間を最も削減できる選択肢となります。

操作のシンプルさを重視するならfreee会計

freee会計は、簿記の知識がない人でも直感的に操作できるシンプルなインターフェースに定評があります。 「収入」「支出」を登録するだけで、システムが自動で複式簿記の形式に変換してくれるため、経理初心者でも安心して利用できます。 日々の取引入力の分かりやすさや、スマートフォンアプリの使いやすさを最優先する個人事業主や小規模な法人には、freee会計が適している場合があります。

会計事務所との連携実績で選ぶなら弥生会計オンライン

弥生会計は、パッケージソフト時代から長い歴史と実績を持ち、全国の多くの会計事務所や税理士に導入されています。 そのため、顧問税理士と同じソフトを使いたい場合や、データ共有をスムーズに行いたい場合に強みを発揮します。 電話やメール、チャットによるサポート体制も充実しており、操作に不安がある場合でも手厚いサポートを受けられる安心感を重視するユーザーにとっては、弥生会計オンラインが有力な選択肢となるでしょう。

マネーフォワードクラウドの基本的な使い方

3ステップ マネーフォワードクラウドの導入後は、いくつかの初期設定を行うことで、その強力な自動化機能の恩恵を受けられるようになります。 基本的な使い方は大きく3つのステップに分けられます。 詳細な操作については、公式サイトで提供されているマニュアルや動画チュートリアルも非常に参考になります。 また、請求書などの作成には便利なテンプレートが用意されており、すぐに業務を開始できます。

基本的な使い方に
ついて解説していきます。

ステップ1:初期設定と基本情報の登録

最初に、自社の基本情報を登録します。 会社名(屋号)、住所、事業年度、消費税の課税方式(課税・免税)、勘定科目などを設定する作業です。 特に事業年度や消費税設定は、後の決算や申告に直接影響するため、間違いのないように正確に入力する必要があります。 この初期設定を丁寧に行うことで、その後の会計処理がスムーズに進む基盤が整います。

ステップ2:銀行口座やクレジットカードの連携設定

次に、日常的に利用している銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどの金融機関を登録し、データを自動取得するための連携設定を行います。 各金融機関のオンラインサービスのIDとパスワードなどを入力して認証することで連携が完了します。 一度この設定を済ませれば、以降は定期的に取引データが自動で取り込まれるようになります。 他社ソフトからの乗り換えの場合も、この連携設定から始めることでスムーズに移行できます。

ステップ3:AIによる自動仕訳と手動での修正方法

連携設定が完了すると、取引データが自動で取り込まれ、AIが勘定科目を提案して仕訳候補を作成します。 ユーザーはこの内容を確認し、問題がなければ登録ボタンを押すだけで仕訳が完了します。 もしAIの提案が意図と異なる場合は、手動で勘定科目を編集・変更することも可能です。 同じ取引先からの入出金に対して行った修正はAIが学習し、次回以降はより正確な仕訳候補を提案するようになります。

マネーフォワードクラウドに関するよくある質問

マネーフォワードクラウドの導入を検討する際には、機能や料金以外にも、サポート体制や他社製品との比較について疑問が生じることがあります。 ここでは、特によく寄せられる質問とその回答をまとめました。 また、機能や活用方法について詳しく知りたい方向けに、オンラインでの導入相談会や各種セミナーも随時開催されています。

導入後のサポート体制はどのようになっていますか?

チャットやメールによるカスタマーサポートが基本となります。 プランによっては電話サポートも付帯しており、操作方法で不明な点があれば迅速に解決できます。

セキュリティ面では、通信の暗号化や2段階認証の導入、データの厳重な管理など、金融機関に準じた高いレベルの対策を講じているため、安心して利用することが可能です。

マネーフォワードとfreeeはどちらがおすすめですか?

連携できるサービスの豊富さや、詳細な財務レポート機能を重視するならマネーフォワードクラウドがおすすめです。

一方、簿記の知識に自信がなく、とにかく直感的で簡単な操作性を求める場合はfreee会計が向いています。 なお、個人資産管理アプリの「マネーフォワードME」とは別の法人・個人事業主向けサービスです。

インターネット環境がないと全く使えませんか?

はい、クラウドサービスであるため、利用にはインターネット環境が推奨されます。

データの入力や確認、各種設定の変更など、多くの操作はオンラインでのログインが必要です。一部のクラウドサービスではオフライン環境でも特定の機能が利用可能ですが、サービス全体を快適に利用するためには、安定したインターネット接続が確保できる場所での利用が前提となります。

まとめ

マネーフォワードクラウドは、銀行口座連携やAIによる仕訳自動化といった強力な機能を通じて、会計業務をはじめとするバックオフィス全体の効率を飛躍的に向上させるクラウドサービスです。

請求書作成から給与計算、経費精算までを一つのプラットフォームで管理できるため、データの二重入力や転記ミスを防ぎ、経理担当者の負担を大幅に軽減します。

多機能ゆえの操作の習熟やプラン選択の重要性といった注意点はありますが、無料トライアルを活用して自社との相性を確認することで、そのメリットを最大限に引き出すことが可能です。

いよいよ「給与計算・手続き業務を外注したい」中堅・大企業様必見!!2026年中に労務管理(給与計算・手続き)を外注化するための具体的スケジュールと検討事項一覧。外注化のためのやることリスト&スケジュールマイルストーン、ダウンロードはこちら。
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