従業員の入社・退社のたびに発生する雇用保険の手続き。社会保険と並んで対応が必要な重要業務ですが、freeeを使えばデータを一元管理しながら手続きを進めることができます。本記事では、雇用保険の資格取得届と資格喪失届をfreeeで作成・申請する具体的な手順を解説します。
この記事の監修
社会保険労務士法人とうかい
社会保険労務士 小栗多喜子
これまで給与計算の部門でマネージャー職を担当。チームメンバーとともに常時顧問先450社以上の業務支援を行ってきた。加えて、chatworkやzoomを介し、労務のお悩み解決を迅速・きめ細やかにフォローアップ。
現在はその経験をいかして、社会保険労務士法人とうかいグループの採用・人材教育など、組織の成長に向けた人づくりを専任で担当。そのほかメディア、外部・内部のセミナー等で、スポットワーカーや社会保険の適用拡大など変わる人事労務の情報について広く発信している。
主な出演メディア
- NHK「あさイチ」
- 中日新聞
- 船井総研のYouTubeチャンネル「Funai online」
社会保険労務士 小栗多喜子のプロフィール紹介はこちら
https://www.tokai-sr.jp/staff/oguri/
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雇用保険の資格取得届(入社時)の提出期限と対象者
提出期限
雇用保険の資格取得届は、被保険者となった日(雇用開始日)の属する月の翌月10日までに、管轄のハローワークへ提出する必要があります。
例:6月15日入社 → 7月10日までに提出

対象者(被保険者となる要件)
以下のすべてを満たす労働者が雇用保険の被保険者となります。
- 週所定労働時間が20時間以上
- 31日以上の雇用見込みがある
- 学生でない(昼間学生は原則対象外)
- 役員でない(原則として被保険者にならない)
パートタイムやアルバイトでも上記要件を満たせば加入義務があるため、雇用契約の内容を正確に把握しておくことが重要です。
freeeで資格取得届を作成・申請する手順
STEP1:従業員マスタへの登録
- freee人事労務にログインし、「従業員」メニューから新規従業員を登録します。
- 氏名・生年月日・住所・マイナンバー(または雇用保険被保険者番号)を入力します。
- 入社年月日・雇用形態・週所定労働時間を正確に入力します。

STEP2:雇用保険の対象設定
- 従業員詳細画面の「社会保険・雇用保険」タブを開きます。
- 雇用保険の被保険者区分(一般被保険者・高年齢被保険者等)を選択します。
- 資格取得年月日(雇用開始日)を入力します。
STEP3:資格取得届の作成
- 「手続き」メニューから「雇用保険資格取得届」を選択します。
- 対象従業員を選択し、内容を確認します。
- 賃金月額(入社時の予定月額)を入力します。
- 帳票プレビューで記入内容に誤りがないか確認します。
STEP4:ハローワークへの提出
freeeの電子申請機能(e-Gov連携)を利用するか、帳票を印刷して管轄のハローワークへ持参・郵送します。提出後に発行される「雇用保険被保険者証」は従業員本人に交付してください。

雇用保険の資格喪失届(退社時)とその後の手続き
提出期限
退職した翌日から10日以内にハローワークへ提出します。
例:6月30日退職 → 7月10日までに提出
離職票の交付
退職した従業員が失業給付を受ける場合は、資格喪失届と同時に「離職証明書(離職票の元となる書類)」の提出が必要です。離職票は通常2枚(離職票-1、離職票-2)あり、ハローワークで処理後に会社へ返送されます。

freeeで資格喪失届を作成・申請する手順
STEP1:退職処理の登録
- freee人事労務の「従業員」メニューから対象従業員を開きます。
- 退職年月日・退職理由(自己都合・会社都合等)を登録します。
- 最終給与の締め日・支払い日を確認します。
STEP2:資格喪失届の作成
- 「手続き」メニューから「雇用保険資格喪失届」を選択します。
- 対象従業員・離職年月日・離職理由コードを確認・入力します。
- 離職票が必要な場合は、離職証明書も同時に作成します。
- 離職票の賃金欄には、直近6か月分の賃金日額を正確に入力します(誤りがあると給付額に影響します)。

STEP3:ハローワークへの提出
電子申請または持参・郵送で提出します。ハローワークでの処理後、離職票が会社宛に返送されますので、速やかに退職者へ交付してください。
よくあるミスと注意点
週20時間未満のパート・アルバイトの扱い
雇用保険の加入要件は週所定労働時間20時間以上ですが、実際の勤務時間が変動するシフト制の場合、判断が難しいケースがあります。雇用契約書に明記された所定労働時間で判断しますが、実態と乖離している場合は修正が必要です。

学生アルバイトの扱い
昼間学生(通信制・夜間制・定時制を除く)は原則として雇用保険の被保険者になりません。誤って取得届を提出してしまった場合は、ハローワークで訂正手続きが必要です。
被保険者番号の管理
以前に雇用保険に加入していた従業員は被保険者番号が発行されています。入社時に被保険者証を提出してもらい、freeeの従業員マスタに登録することで番号の二重発行を防げます。

同月内の入退社
同じ月に入社・退社があった場合、雇用保険の資格取得届と喪失届を両方提出する必要があります。この場合の取り扱いについてはハローワークへ確認することをおすすめします。

よくある質問(FAQ)
Q1. freeeで雇用保険の手続きを電子申請するにはどうすればいいですか?
freee人事労務のe-Gov連携機能を利用することで電子申請が可能です(最新の対応状況はfreeeのヘルプページをご確認ください)。電子申請を利用するには事前にe-Govのアカウントや電子証明書の設定が必要な場合があります。
Q2. 資格取得届の提出が遅れた場合のペナルティはありますか?
提出期限を超過しても直ちに罰則が科されるわけではありませんが、遅延が発覚した場合は指導を受けることがあります。また、従業員が失業した際の給付手続きに影響が出る可能性があるため、できるだけ速やかに提出してください。
Q3. 雇用保険と社会保険の手続きは同時にできますか?
freee人事労務では、従業員の入社登録をすることで雇用保険と社会保険(健康保険・厚生年金)の手続きをまとめて管理できます。ただし申請先はハローワーク(雇用保険)と年金事務所(社会保険)で異なります。
手続きが不安な方はとうかいへ
雇用保険の手続きは期限が短く、記載誤りが後々のトラブルにつながることもあります。社会保険労務士法人とうかい(愛知・名古屋)では、freeeを活用した雇用保険・社会保険の手続き代行を行っています。
入社・退社のたびに「この従業員は加入対象?」「離職票はどう書けばいい?」と悩んでいる方は、ぜひとうかいにお任せください。freeeのデータと連携しながら、正確かつスピーディに対応します。

本記事の内容は執筆時点の情報をもとにしています。法令や制度の変更により手続き内容が変わる場合があります。最新情報はハローワークの公式サイトおよびfreeeの公式ヘルプをご確認ください。


