「社労士資格を活かして転職したい」「今より働きやすい環境を探したい」「年収を上げたい」と思いながらも、転職すべきか迷うとの声もあります。
1人での転職活動は難しい、そもそも転職すべきか分からないといった悩みに寄り添ってくれるのが、転職エージェントです。
転職エージェントを利用すれば、自分に合う職場が見つかる可能性もあります。
とはいえ転職エージェントは会社によって得意とする分野が異なるため、どの転職エージェントを利用すべきか分からない人も多いです。
本記事では、転職エージェントを利用して転職したい人に向けて、以下の内容を分かりやすく解説します。
- 社労士におすすめの転職エージェント8選とそれぞれの特徴
- 社労士が転職エージェントを利用するメリット
- 転職エージェントを選ぶ際のポイント
社労士資格を活かして一歩踏み出したい人はぜひ参考にして、自分に合った転職エージェント選びに役立てましょう。
本サイトが独自に調査した、社労士の転職におすすめの転職エージェントは以下の通りです。
社労士におすすめの転職エージェント8選
社労士におすすめの転職エージェント8選は、以下の通りです。
転職エージェント | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|
![]() MS-Japan |
・社労士資格を含む士業や管理部門に特化 ・非公開求人が多く、年収アップやキャリアアップを目指せる ・きめ細かな履歴書添削や模擬面接がある |
キャリアの節目でライフステージを見据えた転職をしたい |
![]() Hupro(ヒュープロ) |
・社労士業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍 ・履歴書作成ツールや市場価値診断、カジュアル面談のサポートを利用可能 |
・未経験から社労士キャリアを築きたい ・働き方の多様性を重視したい |
![]() BEET-AGENT |
・管理部門やバックオフィスに特化 ・リーダークラスの求人が豊富 ・求職者と企業両方に同じアドバイザーがつく両手型サポートでミスマッチを防止 |
・責任あるポジションに挑戦したい中堅層 ・キャリアアップを目指す |
![]() リクルートエージェント |
・国内最大級の求人数 ・未経験から経験者まで対応可能 ・平日夜や土日面談が可能 ・書類添削や面接対策が充実 ・非公開求人も多数 |
・未経験者 ・幅広い業界で転職したい ・キャリアの方向転換や条件アップを目指す |
![]() doda |
・公開求人25万件以上 ・LINEでの相談が可能 ・職務経歴書自動作成ツールが利用できる ・幅広い業界や職種に対応 |
・忙しくても効率的に転職活動を進めたい ・新しい働き方や業界に挑戦したい |
![]() ビズリーチ |
・年収600万円以上のハイクラス求人が豊富 ・スカウト型で企業やヘッドハンターから直接オファー ・年齢や経歴審査あり |
年収や待遇を重視し高度な専門性を活かしたい30~40代 |
![]() マイナビエージェント |
・添削や面接対策をはじめ手厚いサポートが受けられる ・土日夜間にも対応 |
・初めての転職で不安がある ・若手や中堅層 |
![]() ヒビコレ |
・社労士の個人事務所求人が豊富 ・職場の雰囲気や働き方の詳細情報あり |
自分らしい働き方や職場環境を重視したい社労士 |
士業や管理部門の経験を活かせる求人が豊富なMS-Japanや管理部門の実績が評価されやすいBEET-AGENTがあります。
未経験からでも安心できるリクルートエージェントや、多忙な人でもスマホで気軽に準備できるdodaも人気です。
さらなる年収アップやキャリアアップを目指すならビズリーチ、充実した添削や面接対策が欲しい人にはマイナビエージェントが向いています。
職場環境や柔軟な働き方を重視したい人には、ヒビコレが心強い味方。
社労士資格を活かした転職を目指す際は、自分の経験や働き方、ライフステージに合わせて転職エージェントを選びましょう。
社労士を含む士業に特化した転職エージェントのMS-Japan
MS-Japanは、社労士資格を含む士業や管理部門に特化した転職エージェントです。
士業事務所だけでなく、人事・総務部門にも強みを持っているため、社労士の資格を生かせる職場を見つけやすいのが特徴。
専門知識に優れたコンサルタントが希望を丁寧にヒアリングし、社労士の知識や実務経験を最大限評価したうえで本当に合う求人を提案してくれます。
創業30年超の歴史あるサービスで、非公開求人が90%とMS-Japanでしか扱っていない求人が数多くあるのも強みです。
一般には公開されていない非公開求人が9割を占めているため、年収アップやキャリアアップを目指す人には大きなチャンス。
MS-Japan独占の求人も多く、より自分に合う転職先を選びたい人にぴったりです。
以下の希望を伝えると、他の求人サイトでは出会えない案件の提案をしてもらえます。
- 年収をさらに上げたい
- 転勤がない職場がいい
- 社労士資格を活かせる職場に転職したい
転職活動が初めてで不安な人も、きめ細やかな以下のサポートによって自信を持って選考に臨めます。
- 履歴書
- 職務経歴書の添削
- 模擬面接
書き方マニュアルの提供や職務経歴書の添削を行ってもらえて、自分の魅力をアピールできる書類の作成に役立ちます。
紹介される求人は以下があり、業界や働き方も幅広いです。
- 社労士法人
- 企業内社労士
- コンサルティング会社
- 上場企業の管理部門
利用者の多くは20代後半から40代で、キャリアの節目で新たなライフステージに進みたい人に最適です。
無料登録すると、リモートまたは電話で1時間程度キャリアカウンセリングを受けられます。
士業に特化した転職エージェントで、今後の人生設計や家族の将来を考えた転職を安心して進めるなら、MS-Japanを利用しましょう。
社労士業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているHupro(ヒュープロ)
ヒュープロは、社労士業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍している転職エージェントです。
上場企業だけでなく、個人事務所の求人も扱っており、自分の希望する条件や社風にマッチした求人が見つけやすくなっています。
社労士業界に詳しいキャリアアドバイザーが、転職希望者一人ひとりのキャリアや希望条件をしっかりヒアリングしたうえで、最適な求人を提案してくれます。
個人事務所から上場企業まで選択肢が広く、最近ではリモートワーク可の求人も増加中です。
「住んでいる場所が不便なので極力出社の機会を減らしたい」「個人事務所で力を発揮したい」といった、細かい要望を叶えたい人にも向いた転職エージェント。
残業時間が少ない求人や、リモート可の求人掲載にも力を入れており、多様化する働き方に対応しているのも魅力の一つです。
社労士業界特有の事情や、求人票だけではわからない職場の雰囲気まで丁寧に教えてもらえるので、入社後のミスマッチを減らせます。
転職が初めての人が理想の転職や自分らしいキャリアを選択するなら、専門サポートを得意とするヒュープロを選びましょう。
利用者は20代から30代の転職未経験や若手層が多いため、以下の人におすすめです。
- これから社労士としてキャリアを築きたい
- 働き方の多様性を重視したい
転職活動の際は、以下のサポートを活用できます。
サポートツール/サービス | 内容 |
---|---|
履歴書作成ツール | 基本情報や職務経歴を入力するだけで、プロのノウハウを活かした応募書類を短時間で作成 |
市場価値診断 | 現在のスキルや経験をもとに求人や年収の目安をオンラインでチェック |
カジュアル面談 | 正式選考前に企業担当者と気軽に話し、職場の雰囲気や社員の様子を確認 |
履歴書作成ツールは、基本情報や今までの職務経歴を入力するだけで、転職のプロがまとめたノウハウが反映された応募書類を短時間で作れます。
社労士として「どこをどのようにアピールすれば良いかわからない」と迷っても、ポイントを分かりやすくガイドしてくれるため、書類作成が不慣れな人でも安心です。
市場価値診断は、自分のスキルや経験をもとにオンライン上で利用できるサービス。
「社労士として今の条件でどれくらいの求人があるのか」「年収の目安はどの程度なのか」をすぐに確認できます。
エージェントの担当者と直接やりとりしなくても、自分の転職市場での立ち位置や市場価値を効率よく把握できるので、とりあえず確認してみたい人や忙しい人にも最適です。
カジュアル面談では正式な求人応募や選考に進む前に、気になる企業や事務所の担当者と気軽に話ができる仕組み。
職場の雰囲気や働いている社員の様子を確認する機会が持てるため、入社後のギャップを減らしてミスマッチな転職を防げます。
LINE@での転職相談を受け付けており、チャットで気軽に質問ができるのもポイント。
無料会員登録をすると、非公開求人へのアクセスも可能なため、今すぐ登録してどのような求人があるかをチェックしましょう。
管理部門やバックオフィス特化した転職エージェントのBEET-AGENT
BEET-AGENTは、管理部門やバックオフィスに特化した転職エージェントで、人事や労務分野の転職支援に力を入れています。
管理部門やバックオフィスの求人を専門的に扱っているため、人事や労務の実績やノウハウを高く評価してくれる案件が多く集まり、経験豊富な人の転職にも最適です。
リーダークラスやミドルマネジメント層の求人が充実しているのも特徴。
「今より責任あるポジションに挑戦したい」「一度はIPO準備のフェーズに関わってみたい」といった思いも実現しやすいです。
分野に特化している分、総合型のサイトに比べ求人数は絞られますが、その分担当者が1社1社の内情に精通しており、入社前からイメージを湧かせやすいのが強みです。
BEET-AGENTの最大の特徴は、求職者と企業の両方にアドバイザーがつく両手型サポート。
求職者側と企業側の両方に同じアドバイザーや担当者がつき、手厚いフォローを行ってくれます。
1人のアドバイザーが求職者の状況をよく理解しつつ、企業の内部事情にも通じているため、求職者と企業の両方にとってミスマッチの少ない最適なマッチングが可能です。
転職後に「思っていた職場と違った」「子育てと両立できる働き方ができると思っていたけど残業が多かった」といった状況を避けられます。
転職前後のギャップを少なくしたい、安心して新しい職場でスタートしたいとの要望がある人は、BEET-AGENTに相談しましょう。
求人の紹介にとどまらず、職務経歴書の添削や面接対策なども行ってくれるため、1人で転職活動を進めるよりも内定の確率を高められます。
現職が忙しくて転職活動にあまり時間を割けない人や、管理部門で高年収を狙いたい人におすすめです。
社労士未経験から経験者まで幅広く対応してくれる大手のリクルートエージェント
リクルートエージェントは国内最大級の求人数を誇り、社労士未経験者から経験者まで幅広い転職希望者に対応しています。
「これから社労士として新しい道にチャレンジしたい」「異業種からでも社労士職に就きたい」と考える人にもぴったりのエージェント。
あらゆる業界や職種の社労士求人を取り扱っているため、自分の希望に合う案件が見つかる可能性が高いです。
リクルートエージェントは業界トップレベルの求人数を誇り、全国ネットワークを活用できます。
「業界を問わず幅広く求人を見てみたい」「条件アップや年収交渉もしてみたい」といった期待にも、しっかり対応可能です。
平日夜や土日面談が可能なため、在職中の転職活動でも家庭や仕事との両立がしやすいのもメリット。
登録後、原則7日以内にエージェントとの面談調整の連絡が入るため、スピード感を持って転職活動を進めたい人におすすめです。
経験豊富なアドバイザーによるサポートも充実しています。
履歴書や職務経歴書の添削、面接の受け答え練習も安心して任せられ、「書類の書き方が分からない」「自分の強みがうまくまとめられない」と悩む転職未経験の人も安心です。
面接対策や年収交渉、現職の円満退社のポイントなど、入社までの一連のフローをサポートしてくれるので、初めての転職でも安心して利用できます。
30万件を超える非公開求人があるので、公開求人では出会えない求人にお坊で斬るチャンスも広がります。
転職初心者から経験者まで安心して利用できる転職エージェントを利用したい人や、キャリアの方向転換や条件アップを目指す人はリクルートエージェントを選びましょう。
幅広い業界や職種を網羅し社労士転職にも対応しているdoda
dodaは幅広い業界や職種を網羅し、社労士転職にも対応している大手転職エージェントです。
「もっと年収を上げて働き方を変えたい」「子どもが小学生になったため、生活ペースを考えて働く企業を選びたい」との理由で転職を意識している人におすすめ。
dodaは25万件以上の豊富な求人情報を持っており、社労士資格を活かせる求人はもちろん、異業種や新しい働き方に挑戦したい人にも幅広い選択肢があります。
dodaではLINEを使って担当キャリアアドバイザーに気軽に質問や相談が可能。
会員登録後、案内に沿ってdodaキャリアアドバイザーをLINEで友だち登録し、ID連携を行うと利用できます。
LINEを使えば、以下のやりとりもチャット感覚で行え、メールや電話よりも手軽にコミュニケーションが取れると評判です。
- 求人紹介
- 応募状況の確認
- 応募書類に関する質問
- 日程調整
仕事や家事の合間に思いついた疑問をすぐ相談できると、忙しい人も利用しやすく効率的に転職活動を進められます。
dodaが提供するオンライン職務経歴書自動作成ツールのレジュメビルダーも、職務経歴書の作成に自信がない人にとって心強い味方です。
dodaの会員であればスマートフォンやパソコンから簡単にアクセス可能。
画面の指示に従って自分の経歴やスキルなどを入力していくだけで、WordやPDF形式の職務経歴書を簡単に作成できます。
業界別の入力例や実践的アドバイスも表示されるため、見本を参考にしながら短時間で採用担当者の目に留まる応募書類を整えたいときに最適。
出先や家事の合間などスマホで手軽に応募準備が進められるので、多忙な人や応募書類の作成が苦手な人にも便利な機能です。
LINEや充実したサポートツールを活用して、時間や手間をかけずに理想の転職を叶えたい人は、dodaを利用しましょう。
社労士を含めた年収600万円以上の求人が充実しているビズリーチ
ビズリーチは、社労士を含めた年収600万円以上のハイクラス求人が豊富な審査制転職サイトです。
年収1,000万円以上の求人が4割以上を占めており(2025年1月末時点)、予想もしていなかった好条件の求人が見つかる可能性があります。
社労士をはじめとした管理職や専門職向け案件が集まっており、スカウト型のシステムで企業やヘッドハンターから直接オファーを受けやすいのが特徴。
経歴やスキルを登録しておくだけで、企業やヘッドハンターから直接オファーが届くため、以下の人に思いがけない高条件の求人と出会うチャンスがあります。
- 自分の市場価値を知りたい
- 忙しくて転職活動に割ける時間が少ない
年齢や経歴による利用審査があるため、30代から40代のハイクラス層が中心です。
利用審査は登録時に行われ、通常3営業日以内に審査結果がメールで通知されます。
具体的な基準は公表されていませんが、以下の人は審査に通りやすい傾向です。
- 同年代と比べて年収が高い
- 希少性のある資格やスキルがある
- 若くてもマネジメント経験がある
一方で、以下のケースは審査通過が厳しい可能性が高いです。
- 30代以上で職務経歴が不足している
- 年収が年齢に見合っていない
例え審査に落ちても職務経歴書を見直して再審査の申し込みは可能です。
キャリアアップ志向で年収や待遇面を重視する人、高度な専門性を活かして働きたい人はビズリーチに登録しましょう。
ビズリーチは、転職サイトでは珍しく有料プランを用意しています。
有料プランに登録すると、全ての求人の検索・閲覧や、有料会員限定コンテンツへのアクセスも可能です。
無料プランでも一部の求人の検索や応募が可能なため、まずは無料会員でどのような求人があるかをチェックしましょう。
添削や面接対策をはじめとした手厚いサポートが受けられるマイナビエージェント
マイナビエージェントは、添削や面接対策をはじめとした手厚いサポートが受けられます。
「初めての転職で何から始めればいいかわからない」「自分に合う職種や求人がわからず不安」と感じている人にとって心強いサポートが受けられるエージェントです。
各業界に精通したアドバイザーが在籍し、社労士求人も幅広く紹介しています。
昼夜や土曜日の相談も柔軟に対応してくれるので、以下の限られた時間しか取れない場合でも安心です。
- 平日の仕事終わり
- 仕事が休みの土曜日
- 子どもを寝かしつけた後
マイナビエージェントのアドバイザーによるサポートは、一人ひとりの状況や希望に寄り添ったきめ細かな対応が特徴です。
登録後に専任のキャリアアドバイザーがつき、以下を丁寧に聞き取ります。
- 希望条件
- 転職理由
- 今までのキャリア
聞き取った内容をもとに、業界や職種ごとに最適な求人を選んで提案してくれます。
書類添削では、履歴書や職務経歴書の書き方から具体的なアピールポイントまで細かくアドバイスが受けられ、「どう書けばより面接に通過しやすいか」といった実践的な指導も。
サンプル例やフォーマットも用意されているため、初めての転職でも書類作成の不安を解消できます。
応募先の企業ごとに面接対策も行い、よく聞かれる質問や答え方のポイントや模擬面接も受けられるので、本番前の不安や緊張を和らげられます。
希望すれば年収や入社日など条件交渉、内定後のフォローもアドバイザーが仲介。
マイナビエージェントは転職活動の各ステップを一貫してサポートしてくれるので、安心して納得できる転職先を見つけたい人は利用しましょう。
個人事務所求人が豊富な社会保険労務士専門のヒビコレ
ヒビコレは、個人事務所求人が豊富な社会保険労務士専門の転職エージェントです。
「大人数の事務所より少人数の事務所がいい」「経営者との距離が近い職場で幅広く実務を学びたい」といった希望も叶いやすいです。
地元で長年続く家族経営の事務所や最新のIT分野に特化した事務所といった自分の求める社労士事務所も探せます。
ヒビコレは以下の情報も求人ごとに細かくチェック可能。
- 職場の雰囲気
- 社風
- 就業規則
- 残業の有無
- テレワーク可否
職場の雰囲気や社風といった情報も集めやすく、自分に合った環境で働きたい人に適しています。
総合転職サイトでは見つけにくい、以下の独自求人サービスも提供。
- ブランクOK
- 未経験可
- 時短勤務
- 入職祝い金付き
子育てや介護で職場を離れていた人も、ブランクOKの求人なら安心して再チャレンジできます。
時短勤務可能な職場も多数掲載されており、以下の人にも最適です。
- いきなりフルタイムでは働きたくない
- 小学生の子どもがいる家庭
- パートナーの転勤に合わせて働き方を調整したい
入社すると祝い金が贈られる入職祝い金付き求人といった、新しい職場への一歩を後押ししてくれる仕組みも導入。
自分の強みや希望条件を詳細に登録しておくと、企業側から直接スカウトが届くケースもあります。
社労士としてのキャリアプランや生活スタイルに合わせて、自分にとって本当に働きやすい職場を選べるのが魅力です。
社労士としての転職をより柔軟で身近なものにしたい人は、ヒビコレを活用して転職しましょう。
社労士が転職エージェントを利用するメリット3つ
社労士が転職エージェントを利用するメリットは、3つあります。
- 一般には出回らない新着求人や非公開の好条件案件をいち早く知れる
- 自分では言い出しにくい希望もプロに任せてしっかり交渉できる
- 客観的に自分の市場価値を把握できる
社労士が転職エージェントを利用すると、自分の希望に合った条件で効率よく転職活動ができます。
エージェントは、一般的な求人サイトには載らない非公開求人や最新の案件を多く持っているため、自分にぴったりの求人を逃したくないときにも最適。
自分からは企業に直接伝えにくい以下の内容も、経験豊富なキャリアアドバイザーが間に入って企業に交渉してくれるため、希望条件を反映させやすいです。
- 給料
- 勤務時間
- リモートワークの希望
キャリアアドバイザーに相談すると、今の自分のスキルや経験がどの程度業界で評価されているのかの把握もでき、今後のキャリア設計に役立てられます。
働き方を変えたい人や、待遇アップを目指したい人は、転職エージェントに登録して希望を叶えましょう。
最新の求人情報や非公開求人の情報をゲットできる
転職エージェントを利用すれば、一般に公開されていない非公開求人や新着の求人情報をいち早く紹介してもらえます。
社労士の求人は人気が高いです。
好条件の求人ほどすぐに応募が集まって早期に締め切られる傾向があります。
転職エージェントで扱われる非公開求人は、企業が自社の採用サイトや求人メディアでは募集しない案件です。
案件を公開しない理由は以下の通りで、より良い条件での転職やスピーディーな転職を叶えられる可能性があります。
- 求人を公開すると応募が殺到する可能性もある
- 企業戦略にかかわる重要な求人で情報を公開できない
- 採用を急いでいて求人を公開している時間がない
転職エージェントを利用すると、限られた求職者だけに紹介される特別な求人を提案されるチャンスがあり、選択の幅を広げやすいです。
自分では忙しくてすべての求人をチェックできなくても、エージェントが希望に合った求人を見つけた時点で個別に連絡をくれるので、手間がかかりません。
普段の生活を優先しながら効率良く転職活動を進められます。
例えば「子どもの送り迎えができるように定時退社が可能な企業を探している」「土日祝が完全休みの求人を知りたい」といった具体的な希望にも柔軟に対応可能です。
非公開求人の中には働く環境や待遇がより良いものも多く、転職によって年収アップや仕事と家庭のライフバランス実現も目指せます。
自分に合った条件の良い社労士求人に出会いたいなら、転職エージェントを積極的に利用しましょう。
条件や待遇の交渉がスムーズにできる
転職エージェントを利用すると、条件や待遇の交渉がスムーズです。
給与や勤務条件といった自分では言い出しにくい内容も、専門のキャリアアドバイザーが間に入って企業側にしっかり伝えて交渉してくれます。
例えば以下の生活に直結する大切な条件も、キャリアアドバイザーなら伝え方を工夫して交渉してくれる可能性も。
- 今よりも年収を上げたい
- リモート勤務を週1日は入れたい
- 子どもがいるため残業は少なめが良い
特に初めての転職や社労士としてのキャリアチェンジを考える場合、企業との話し合いに不安を感じる人は多いです。
転職エージェントやアドバイザーは多数の交渉経験を積んでおり、相場や業界ごとの条件も熟知しています。
「このスキルや経験なら、これくらいの年収が期待できる」と具体的な基準で交渉するため、より良い条件を引き出しやすいです。
転職エージェントやアドバイザーが間に入ると、求職者は企業と直接細かいやり取りを重ねる必要がありません。
日中に仕事や家事で忙しい人でもストレスなく交渉を進められます。
入社前に疑問点や不安も相談できるため以下のような入社後のミスマッチやトラブルの回避にも効果的。
- 思っていた残業時間と違った
- リモート制度が形だけで実際は使えない
納得して転職したい人や転職後の働きやすさを大切にしたい人は、転職エージェントの心強いサポートを受けましょう。
転職市場での現在の自分の立ち位置を把握できる
転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談すると、以下の情報や動向を教えてもらえて、転職市場での現在の自分の立ち位置を把握できます。
- 今までの業務内容や取得資格を踏まえてどのような求人が向いているか
- どの程度の年収が期待できるか
例えば社労士としての実務経験が豊富な人は、経験を生かせる企業や業界の求人がどのくらいあるのか分かります。
逆に経験が浅い場合はどういった求人からステップアップできるかが明らかになり、キャリアプランが立てやすいです。
市場のニーズをもとに、今後どのようなスキルや知識を身につけるべきかといったアドバイスも得られます。
実際の求人事例や他の転職希望者の傾向を知るなかで、以下について具体的にイメージできる可能性が高いです。
- 自分にどのような可能性があるのか
- どの分野を強化すると市場価値が上がるのか
今よりも幅広い業界へ挑戦したい人や、将来的に独立を視野に入れているときでも、今の転職市場でどう評価されるかを知るとキャリアの選択肢が広がります。
自分の市場価値の把握は、納得できるキャリア選択や今後のキャリア設計において重要な第一歩です。
エージェントの客観的な意見や情報を活用し、自分や家族に合った働き方や職場選びの参考にして、より満足度の高い仕事に出会いましょう。
社労士に強い転職エージェントを選ぶ際のポイント4つ
社労士に強い転職エージェントを選ぶ際のポイントは、以下の4つです。
- 社労士や士業の業界知識に精通しているか
- 担当コンサルタントの専門性が高く、自分と相性が良いか
- 応募書類の添削や面接対策といった転職に必要な支援が充実しているか
- 転職実績が豊富で利用者からの評判も高いか
社労士や士業業界について深い理解があり、業界特有の制度や働き方、資格の活かし方に精通しているエージェントか確認しましょう。
一人ひとりのキャリアや希望に合った求人を提案してもらうためには、社労士や士業に関する専門知識が欠かせません。
担当するアドバイザーの専門性の高さや自分との相性も重要です。
管理部門や士業のキャリアパス、実際の働き方を把握したうえで履歴書や面接でのアドバイスまで的確にサポートしてくれる担当者に出会えると、転職活動の満足度が高まります。
キャリア相談や面接対策、非公開求人の紹介といったサポート内容が自分の希望や状況に合っているかも見極めましょう。
希望に合ったサポートが受けられないと、転職活動が思うように進まず、結果的に理想の職場に出会えない可能性も。
転職エージェントの評判や実績も忘れずにチェックしましょう。
利用者の体験談や口コミ、取り扱っている求人の質から、信頼できるエージェントを選ぶことが転職成功の近道です。
社労士や士業業界への理解や知識がある
社労士の資格を活かして転職するなら、社労士や士業業界への理解や知識がある転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを選ぶ際には、単に豊富な求人を持っているだけでなく、社労士や士業業界に対する深い理解や知識の有無が非常に重要です。
以下を熟知したエージェントであれば、一人ひとりの社労士としてのキャリアや希望に合った求人の提案ができます。
- 業界特有の制度
- 働き方
- 資格の活かし方
社労士の資格や実務内容をしっかり把握していれば、単に経歴だけでなく、どのような現場経験が転職先で評価されるかも具体的に助言可能です。
転職活動はエージェントとの信頼関係ややり取りの相性が満足度に直結します。
業界知識に乏しいエージェントだとミスマッチな求人の紹介が増えたり、適切なサポートが受けられない場合も。
納得のいく転職を実現するためには、社労士や士業業界に精通した転職エージェントを選び、業界ならではの要望や悩みにしっかり寄り添ってくれるかを重視しましょう。
担当者の専門性が高く相性がいいかどうか
担当してくれるアドバイザーの専門性の高さや自分との相性の良さは、転職活動を成功させる上で欠かせないポイントです。
以下の内容に詳しい担当者がいると、より的確なサポートが受けられます。
- 一般企業の管理部門や社労士事務所での業務内容の違い
- 社労士としてのキャリアプランや独立を見据えた将来像
- 士業特有の業界事情やルール
例えば一般企業の管理部門と社労士事務所では、仕事内容やキャリアの進み方が大きく異なります。
独立して事務所を構えたい場合のキャリアプランや、士業ならではの制度やルールといった細かな部分にも柔軟に対応できる担当者がいると安心です。
社労士の資格や実務経験に詳しいアドバイザーだと、履歴書や職務経歴書の記載方法まできめ細かくサポート可能。
社労士の資格を履歴書にただ書くだけではなく、どのような実績を積んできたかまで具体的な記載方法を教えてくれます。
面接でも専門知識やこれまでの経験を企業にどう役立てられるか、分かりやすい伝え方の指導が受けられるので、他の応募者との差別化にもつながりやすいです。
転職エージェント選びの際には、社労士や士業業界への知識と理解が十分あり、求職者の希望や目標に真剣に向き合ってくれるアドバイザーか確認しましょう。
日々のやり取りのスムーズさも重要です。
連絡が遅かったり、希望が的確に伝わらなかったりすると、ストレスや不安が増えてしまいます。
担当者と相性が合わない、信頼できないと感じたら、遠慮せず担当変更を申し出ましょう。
安心して本音を言える担当者と転職活動を進めれば、満足できる転職を叶えやすいです。
キャリア相談といった必要なサポートが受けられるかどうか
転職エージェントを選ぶ際は、キャリア相談といった自分が必要とするサポートが受けられるかが重要です。
転職エージェントのサポートは、主に以下があります。
サポート内容 | 詳細 |
---|---|
応募書類添削 | 履歴書や職務経歴書の書き方をチェックし、より魅力的になるように添削 |
面接対策 | ・面接でよく聞かれる質問の説明や模擬面接の実施 ・コミュニケーションのポイントや自己PR方法の指導も行う |
非公開求人紹介 | 一般の求人サイトにない求人情報を紹介し、好条件の求人にアクセス可能 |
キャリア相談 | ・転職後の目標設定やキャリアプランについての相談 ・スキルアップや今後の方向性についても助言が受けられる |
条件交渉サポート | 給与や勤務時間など本人からは伝えにくい条件の交渉を代行し、より良い条件を引き出す |
研修・スキルアップ支援 | ・未経験者向けの研修 ・資格取得支援 ・スキルアップ講座やセミナーの案内 |
仕事紹介後のフォロー | 入社後の状況確認や悩み相談に応じ、問題解決のためのサポートも継続的に提供する |
応募書類添削では、自分の実績や強みをより分かりやすく魅力的にアピールできるよう、履歴書や職務経歴書の内容をしっかり見直してもらえます。
面接対策サポートがあれば、予想される質問の練習や模擬面接を通じて、本番で自信を持って受け答えできるよう練習が可能です。
自己PRやコミュニケーションのコツも細かく伝授されるので、面接が不安な人や練習をしておきたい人にもおすすめ。
非公開求人の取り扱いがある転職エージェントを利用すると、一般の求人サイトには載っていない職場の紹介にも対応可能です。
キャリア相談では、今の自分の状況や将来の希望に合わせて、「どのようなスキルを伸ばせばいいか」「どのような職種が合っているか」と親身にアドバイスを受けられます。
中長期の将来のキャリアプランも立てやすくなり、「どこを目指せばいいか」「何を準備すればいいか」が明確に。
プロの視点で強みや適性を見直せるため、自信を持って選考に臨めるのも大きなメリットです。
研修やスキルアップ支援がある転職エージェントもあり、未経験分野にチャレンジする際には基礎からサポートしてもらえます。
仕事の基礎知識を分かりやすく教えてくれたり、業界特有の用語や仕事内容について解説してくれるケースもあり、何に取り組むべきか明確になりやすいです。
以下についてもアドバイスを受けられるので、新しい分野に挑戦する際でも安心してスタートできます。
- 未経験OKの求人の紹介
- 必要なスキルや資格の取得方法
- 仕事の進め方
仕事紹介後のフォローも重要なポイントです。
新しい職場に慣れるまで不安や悩みを相談でき、生活サイクルが変わっても安心して働き続けられます。
転職活動をスムーズに進めるためにも、自分の希望や状況に合ったサポートが得られる転職エージェントを選びましょう。
転職エージェントの実績や評判が良い
転職エージェントの実績や評判が良いかは、安心して利用できるか判断するうえで大きなポイント。
多くの利用者から高い評価やポジティブな口コミが多いエージェントは、企業側からも信頼されやすく、質の高い非公開求人を豊富に取り扱っている場合が多いです。
特に長年にわたり社労士や士業の転職サポートに特化してきたエージェントは、業界ならではの強いネットワークを築いています。
通常の求人サイトには掲載されない、高収入や好条件の案件を提案してもらえる可能性も。
例えば「福利厚生が整った職場で働きたい」「残業が少なく家族と過ごす時間が確保できる求人」といった自分の希望に合った働き方を実現しやすいです。
実際にエージェントを利用した人の体験談は、サービスの良し悪しを知るうえで非常に参考になります。
友人や知り合いから「このエージェントで希望通りの転職ができた」「担当者が親身に対応してくれて安心した」といった話が聞けたら、一度利用してみましょう。
SNSや口コミサイトを使い、リアルな利用者の声を調べるのもおすすめです。
転職エージェントの実績や評判をチェックすると、どのようなサポートを受けられるのか、もし問題が起きた場合の対応の仕方も具体的に確認できます。
転職活動で不安や疑問を解消し、信頼できるサポートを受けるためにも、評判と実績がしっかりした転職エージェントを選びましょう。
社労士は未経験でも転職できる?リアルな転職事情
社労士は未経験からでも転職が可能です。
社労士には独占業務があり、有資格者は一定の需要があります。
ただし、資格さえ持っていれば転職できるといえるほど簡単ではありません。
以下では、社労士のリアルな転職事情を解説します。
未経験でも転職できるが経験者が優遇される傾向にある
一般的に、転職市場では即戦力が求められる傾向にあり、社労士も例に漏れず未経験者より経験者が優遇されます。
加えて社労士事務所は他士業の事務所と比べ小規模である場合が多く、求人数も少ない傾向です。
そのため応募の倍率も高くなりやすく、未経験者の転職は簡単ではありません。
しかし社労士の働き口は事務所だけはなく、有資格者が活躍できる場は他にもあります。
転職先を幅広く考えると、未経験からでも転職を成功させる確率をアップさせられます。
コンサルティング業務の需要が高まる見込み
これからの社労士業界では、コンサルティング業務の需要が高まる可能性があり、採用の間口は広くないものの未来は明るいです。
具体的には、人事労務分野における法改正への対応や、社内制度の改善などへのアドバイスが挙げられます。
社労士の業務は、社会保険労務士法で1号から3号の大きく3種類に分かれています。
1号業務は行政機関への手続代行、2号業務は帳簿作成代行であり、どちらも独占業務です。
しかし上記2つは事務的な業務であるため、AIやRPAの台頭によって簡略化や代替される可能性が指摘されています。
そこで注目されているのが、3号業務であるコンサルティング業務。
人事労務に関する法律は頻繁に改正されており、企業も日々対応に追われています。
特に働き方改革やハラスメント対策など、人間の感情が絡む個別の事情に合わせた柔軟な思考は、AIよりも人間の方が得意です。
3号業務は独占業務ではないものの、社労士のバリューが今後より発揮される業務であり、転職の可能性を広げる期待が持てます。
社労士資格を生かせる4つの転職先
社労士の資格者が活躍できる転職先は、主に以下の4つです。
- 社労士事務所
- 他士業の事務所
- 一般企業の人事・総務
- 独立開業
資格保有者は、社労士として働くだけでなく、専門性を生かしながら別のフィールドでも活躍できます。
それぞれの働き方を詳しく解説します。
社労士事務所
社労士事務所は、社労士の代表的な働き口です。
企業を顧客とし、1号から3号業務まで幅広く支援するのが主な業務内容です。
具体的には、社会保険や労働保険の手続代行、行政機関への書類提出、人事や労務まわりのコンサルティングを行います。
社会保険とは直接関係がないものの、給与計算を依頼されるケースも。
社労士の実務経験をダイレクトに積めるため、将来的に独立を目指すことも可能です。
求人では経験者が優遇されますが、中には実務未経験OKや、資格勉強中で大卒以上・法学部出身ならOKなど未経験者も受け付けている求人もあります。
経験者採用では、社労士事務所での3年以上の実務経験を条件としているケースが多いため、経験を積んだ後に転職で年収アップを目指したい人にもおすすめです。
他士業の事務所
社労士事務所だけでなく、税理士や弁護士の事務所で働く方法もあります。
社労士が他士業の事務所で働ける理由は、各士業の提携によるワンストップのサービスに力を入れているため。
各士業にはそれぞれ独占業務があるため、例えば会計事務所が社労士の業務を行うのは禁止されています。
しかし顧客企業にとっては、懇意にしている事務所にまとめて相談できた方が便利です。
そこで多くの会計事務所や法律事務所では、他士業と連携を取り、相談内容に合わせた専門家を紹介するスタイルを取っています。
他士業の事務所で働く場合、併設されている社労士事務所での採用となるのが一般的。
仕事内容は社労士事務所と大きくは変わらないため、社労士としてのキャリアを築きたい人は、他士業の事務所も転職先として考えるとチャンスが広がります。
一般企業の人事・総務
社労士の資格者は、一般企業でも需要があります。
社労士事務所と顧問契約をするよりも、自社で雇った方がコスト面でメリットがあるのに加え、フルコミットで働いてくれるため、資格者は企業にとってありがたい存在です。
人事部や総務部門で行う業務の例は、以下の通り。
- 社会保険の手続き
- 給与計算
- 就業規則の改定
- 人事施策
- 採用活動
- 新人研修
社労士に専門性が直接生かせる業務だけでなく、会社の運営に関する幅広い業務に携われます。
社員として、一つの企業の成長に内部から貢献できる点が、事務所への転職と比較した際のメリット。
会社に帰属意識を持って貢献したい人におすすめの働き方です。
独立開業
思い切って社労士として独立開業をする選択肢もあります。
生計を立てるためには自ら営業を行い、複数のクライアントと顧問契約を結ぶ必要がありますが、軌道に乗れば会社員として働くよりも高年収を狙えます。
ただし実務経験が2年未満の人は、そもそも社労士として登録ができません。
実務経験を積まずに社労士として登録するには、全国社会保険労務士会連合会が行っている事務指定講習の受験が必要に。
受講料は77,000円(税込)、講習は通信指導とeラーニングの組み合わせで、働きながらでも受講できます。
講習を修了すれば、2年以上の実務経験と同等の経験があるとみなされ、社労士として登録できるようになります。
営業力に自信のある人や、収入アップを大きく狙う人は、独立開業にチャレンジするのもおすすめです。
【年代別】社労士への転職の考え方
年代によって、社労士へ転職するためのコツが変わります。
全体としては若い人ほどポテンシャルを見込んでもらいやすく、年齢が高くなるにつれこれまでの経験が重視される傾向にあります。
社労士への転職を目指すうえで、年代ごとに意識すべきポイントを詳しく見ていきましょう。
20代はポテンシャルで社労士として採用されやすい
社労士に限らず、20代はポテンシャルを評価されやすいため、未経験であっても他の年代に比べ転職がしやすい傾向にあります。
令和6年度の社労士試験の合格者は2,974人で、このうち20代以下は11.8%でした。人数でいうと約350人と少なく、希少性の高さが分かります。
試験の合格率も6.9%(令和6年度)と難関であり、20代は社労士資格を持っていること自体が差別化ポイントになります。
若手の強みである学習意欲や柔軟性をアピールできれば、内定を勝ち取れるでしょう。
30代は前職で身に付けたスキルのアピールが重要
30代からは即戦力を求める企業が増え、実務経験のアピールが重要になります。
同じ30代でも、後半の方がより経験重視の傾向が強く、社労士試験の合格者も30代は最も多いため、資格保有だけでは心もとないです。
30代の強みは、20代よりも社会人経験が豊富な点。
前職で培った経験がどう生かせるかを上手にアピールできれば、転職成功が近づくでしょう。
別のいい方をすれば、前職と同じ業界や、前職の経験が直接生かせる職種に応募するのが成功のポイントです。
まだ自分の強みが分からない人は、自己分析から始めましょう。
40代以上は専門性の高さで勝負したい
40代以上は即戦力であるかどうかが重要視されるため、全く未経験の業界・職種にチャレンジする難易度は高めです。
40代からは、誰にも負けない強みをアピールできるかが重要です。
例えば業界に対する深い理解や英語力、マネジメント力などはアピールポイントになります。
しかし40代以上は自分の仕事スタイルや価値観が確立されており、柔軟性に難があると思う企業もいます。
加えて転職先には自分より若手の社員もいるため、協調性や年代を問わず打ち解けられるコミュニケーション力もアピールできると強いです。
もっとも、社労士登録者の平均年齢は約56歳で、40代以上の登録者が全体の約93%を占めるため、40代からのチャレンジでも遅くはありません。
社労士への転職を成功させやすくするポイント
資格取得はスタートラインであり、資格さえ取れば転職がうまくいくとは限りません。
未経験から挑戦する場合であっても、以下のポイントを実践すれば転職を成功させる確率をアップさせられます。
- 親和性のある他の資格を取る
- アルバイトでもよいので実務経験を積む
- 事務指定講習を受ける
- 転職エージェントを利用する
資格プラスアルファのアピールポイントがあれば、他の候補者との差別化にもなります。
それぞれ詳しく解説するので、できるものがあれば実践しましょう。
親和性のある他の資格を取る
社労士以外の資格とダブルライセンス・トリプルライセンスの状態を作れば、希少性が上がり、他の候補者との差別化ポイントになります。
保有している資格が多いほど社会的信用もアップし、転職だけでなく開業して営業をする際にも有利です。
社労士と親和性の高い資格の一例は、ファイナンシャルプランナー(FP)や行政書士、中小企業診断士などです。
ただし、ダブルライセンスを目指す際は、以下の点に注意しましょう。
- 資格取得にかける時間と費用は割りに合うか
- 社労士の業務に生かせる資格を選ぶ
まずは新たに資格を取得するためにかける時間と費用が、割りに合うかどうかを考えることは重要です。
難関資格は勉強期間に1年以上かかるケースもあり、その間に自分は年齢を重ねるので、若さによるメリットを徐々に失っていきます。
新たな資格取得に時間をかける価値があるかは、自分のキャリアプランに照らし合わせて見極めなければなりません。
ダブルライセンスといっても、社労士の業務で生かせなければ持ち腐れとなってしまいます。
社労士と親和性の高い資格については「社労士とのダブルライセンスにおすすめの資格」で詳しく解説しているので、資格選びの参考にしてください。
アルバイトでもよいので実務経験を積む
いきなり正社員での採用が難しいと感じる場合は、アルバイトで経験を積むのも手です。
アルバイトは正社員よりも比較的採用のハードルが低く、未経験でも採用されやすいです。
事務指定講習は座学ですが、実務では座学だけでは身に付けられない、企業のリアルな課題や業務の進め方、業界の慣習などを肌で感じられます。
面接でも具体的なエピソードを交えたアピールができ、採用の確率がアップします。
収入は下がるかもしれませんが、期間を決めて修業期間としてアルバイトで経験を積むのもおすすめです。
事務指定講習を受ける
正社員採用を狙っており、資格保有だけの未経験者と差を付けたい人は、全国社会保険労務士会連合会が行っている事務指定講習を受講するのがおすすめです。
実務経験を売りにする場合、2~3年以上の期間が目安となります。
社労士の登録要件とされている実務経験は2年であり、企業の求人でも採用要件として実務経験2年または3年以上と設定しているケースが多いです。
しかし事務指定講習であれば約4ヶ月で修了でき、実務を経験するよりも時間のショートカットが可能です。
事務指定講習では、社労士の業務で必要な労働社会保険に関する法律を体系的に学習でき、業務の全体像をつかむのに役立ちます。
座学といえども実務で直接役に立つ内容を学べるため、講習の修了は転職活動でもプラスに働きます。
転職エージェントを活用する
転職エージェントを活用し、転職活動を効率化するのもおすすめです。
転職エージェントを利用するメリットは、以下の通り。
- 希望条件に合った求人を紹介してくれる
- 非公開求人を紹介してくれることもある
- 職務経歴書の添削や面接対策をしてくれる
- 業界特化のエージェントならより手厚いサポートが期待できる
希望条件を登録しておけば、エージェント側から求人を紹介をしてもらえるため、現職で忙しい人も着実に転職活動を進められます。
職務経歴書の添削や面接対策をしてくれるエージェントなら、アピールすべきポイントやいわない方がよい内容をアドバイスしてくれます。
自分で対策するよりも合格率がアップするので、スムーズに転職を決めたい人にもおすすめです。
転職エージェントには、幅広い業界の求人を扱う総合型と、特定の業界に注力する特化型の2種類があります。
総合型は求人数の多さが魅力である一方、特化型は業界に詳しい担当者による手厚いサポートが期待できます。
どちらにもメリットがある上、サイトへの登録は無料のため、総合型と士業特化型の2種類に登録しておくのがおすすめです。
社労士とのダブルライセンスにおすすめの資格
以下の資格は、社労士とのダブルライセンスに向いています。
- ファイナンシャルプランナー
- 行政書士
- 中小企業診断士
上記は社労士と親和性が高いのに加え、難関資格でありながら数年以内に合格を目指せる資格です。
社労士と試験範囲が一部かぶっている資格もあるので、それぞれどのような資格なのか詳しく見ていきましょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、一言でいうとお金のプロフェッショナルです。
FPを取得すると、税金や資産運用、相続など日常生活のお金事情に幅広く精通していることを証明できます。
社労士とダブルライセンスを取るメリットは「お金に詳しい社労士」あるいは「社会保険に強いFP」としてブランディングや差別化ができる点です。
さらに社労士とFPの試験範囲は、以下の通り社労士の試験範囲と重複する部分があります。
- 社会保険
- 公的年金
- 企業年金・個人年金等
- 年金と税金
社労士に合格していれば、初学者よりもアドバンテージがある状態で勉強をスタートできます。
FPには1級から3級までありますが、おすすめは2級以上です。
2025年度より、3級に加えて2級もCBT試験に移行し、好きなタイミングで受験できるようになりました。
1級は合格率10%の難関資格ですが、年に3回試験が開催されているので、しっかりと対策をすれば比較的短期間で合格を狙えます。
行政書士
行政書士は、行政向けをはじめとする書類作成のプロです。
社労士とは業務範囲が異なりますが、両者は相性のよい資格として知られています。
ダブルライセンスの強みが発揮される場面として、会社を設立する際の手続きがあります。
会社を設立するには許認可申請や定款の作成が必要ですが、これは行政書士の守備範囲です。
さらに社会保険関係の手続きや申請は社労士としてサポートができるため、起業や会社設立の支援をワンストップで支援が可能です。
行政書士の合格率は10%前後と難関ですが、社労士試験と同じく各試験範囲に足切りラインが定められています。
全ての試験範囲をまんべんなく対策しなければならない点では、社労士と似た要領で勉強を進められるため、初学者よりも有利に進められるでしょう。
中小企業診断士
中小企業診断士は、主に中小企業の経営のコンサルティングを行う仕事です。
コンサルティングの観点では、社労士の3号業務との相性が抜群です。
社労士と中小企業診断士のダブルライセンスによって、人事労務にとどまらず経営全体に目を向けたアドバイスが可能になります。
人事労務の相談を入り口に、経営にまで踏み込みワンストップでアドバイスができるようになれば、顧客に提供できるバリューも上がります。
中小企業診断士の試験は1次試験と2次試験で構成されており、最終的な合格率は例年4~5%と難関な試験です。
しかし社労士との親和性を考えると、挑戦する価値は十分にあります。
社労士に強い転職エージェントに関するよくある質問
社労士に強い転職エージェントに関するよくある質問を以下にまとめました。
- 社労士が働ける職場にはどのようなものがありますか?
- 社労士の資格はあるけど実務経験がなくても転職は可能ですか?
- 転職エージェントと転職サイトはどう違うのでしょうか?
転職活動の全体像はもちろん、自分の経験値に合った転職方法を知りたい人もいると分かりました。
疑問点を解決し、社労士としての転職活動に役立てましょう。
社労士の転職先はどこがありますか?
社労士の転職先は多岐にわたりますが、一般企業の人事・総務部門や社労士事務所が代表的です。
企業内では労務管理や社会保険の手続き、就業規則の整備など幅広い業務を担当。
社労士事務所では、複数の企業の労働環境整備や法令遵守支援を専門的に行います。
最近はコンサルティング会社や社会保険労務士法人といった専門性の高い組織での求人も多いです。
キャリアやスキルによっては独立開業も1つの選択肢となります。
未経験者向けには社労士補助者やアシスタントの求人もあり、段階的にスキルを積んでいける環境の整った職場も選択可能です。
社労士は、多様な選択肢のなかから自分の希望やライフスタイルに合う転職先を探せます。
社労士未経験でも転職できますか?
社労士の資格があっても実務未経験の場合、転職は可能ですが、経験者よりはハードルが高くなりがちです。
20代から30代前半であれば、未経験からでも資格と意欲を武器に転職成功のチャンスは十分あります。
未経験者向けの求人は、社労士事務所や企業の人事総務部門に多いです。
企業のなかには、研修制度やOJTが充実している職場もあります。
OJTは日常の仕事を通じて必要な知識や技能を身に付けられる、計画的な指導法。
資格取得中の人や試験合格のみの人でも応募可能な求人もあるため、段階的に経験を積める環境を探すのがポイントです。
30代後半以上の場合は、前職での経験や関連スキルをアピールし、即戦力としての即戦力としての価値を高めましょう。
未経験からの転職でも戦略的な準備をすれば、社労士としてのキャリアを築けます。
転職エージェントと転職サイトの違いは何がありますか?
転職エージェントと転職サイトの主な違いは、サポートの手厚さと求人の種類です。
項目 | 転職エージェント | 転職サイト |
---|---|---|
求人の探し方 | キャリアアドバイザーが希望に合わせて紹介 | 自分で検索し応募 |
サポート内容 | ・応募書類添削 ・面接対策 ・条件交渉 ・キャリア相談 |
基本的に自己対応 |
求人の種類 | 非公開求人といった好条件の求人が多い | 公開求人が中心 |
利用の流れ | ・面談後に個別対応 ・フォローも充実 |
サイト上で自由に閲覧・応募 |
専門性 | 専門アドバイザーが担当し、職種に特化したサポートが可能 | 全職種・業界向けが多い |
転職成功率 | サポートがt手厚いため高い | 自分次第 |
転職サイトは自分で求人を検索し、応募までの手続きを行いますが、サポートは基本的に自分で行わなければなりません。
転職エージェントは専門のキャリアアドバイザーがつき、求人紹介から応募書類の添削、面接対策、条件交渉まで一貫してサポートします。
転職エージェントだけが扱う非公開求人にもアクセスでき、一般には出回らない好条件の求人に出会える可能性が高いです。
社労士のような専門職では、専門知識を持つエージェントのサポートを利用すると転職の成功率が高まります。
自分に合った方法を選び、効率的に転職活動を進めましょう。