「急な出費が重なって生活が苦しい」「失業してしまった」といった理由で、どうにかしてお金を用意したいときもあります。
ローンの審査に通るには安定収入が必要なので、生活に困っているときほど「どこからもお金借りられない」と悩む人が多いです。
本記事では生活に困窮している人や借入先が見つからず悩んでいる人に向けて、以下の内容を取り上げました。
- お金が借りられないときの最終手段10選
 - どこからもお金を借りられないときにお金を得る方法
 - 借りすぎが原因でお金を借りられない人向けの対策法
 - お金が借りられないときでも手を出してはいけない方法
 
公的融資やお金を作る方法も含めて、どこからもお金借りられないときの最終手段10選を紹介。
お金が借りられなくても手を出してはいけない方法も解説したので、生活に困窮している状態を抜け出すためにも、自分に合った方法を選んで試しましょう。
お金借りられないときの最終手段を状況別に10種解説
お金借りられないときの状況に合わせて選びたい最終手段は、以下の10種類です。
| 状況 | 最終手段 | 
|---|---|
| キャッシング枠が設定されたクレジットカードを持っている | クレジットカードのキャッシング | 
| 支払いを先送りしたい | ・後払いアプリ ・キャリア決済  | 
| 過去の滞納が原因で審査に通らない | 中小消費者金融 | 
| 勤務先に利用できる制度がある | 従業員貸付制度 | 
| 相談できる相手がいる | 家族や知人に借りる | 
| 解約返戻金のある保険を契約している | 契約者貸付制度 | 
| 定期預金はあるが崩したくない | 総合口座の自動融資 | 
| 預けられる品物がある | 質屋へ質入れ | 
| 一時的に生活に困窮している | 公的融資制度 | 
| 助けてほしいほど生活に困窮している | 生活保護 | 
どこからもお金を借りられない人の理由は様々で、理由や状況に合わせて対処しなければいけません。
例えば一時的に失業していてローン審査に通らなくても、再就職のあてがあれば、クレジットカードのキャッシングや支払いの先送りで乗り切れます。
過去の滞納が原因で審査に通らないなら、審査に柔軟性の期待できる中小消費者金融や勤務先の制度が利用できるケースも。
生活が成り立たないほど困っているなら、公的融資制度や生活保護が適切です。
自分の状況を整理し、対応可能な方法を選んで実行しましょう。
すでに枠の設定されたクレジットカードがある人はキャッシング
一時的な失業やお金の借りすぎで新たなローン審査に通らないとき、すでに枠の設定されたクレジットカードがあるなら、キャッシング機能が利用できます。
クレジットカードでは買い物に利用するショッピング枠と、現金を借りるキャッシング枠の2つを利用可能です。
以下のときには今持っているクレジットカードで、振り込みやATMの利用によって現金を借りられます。
- 申込時にキャッシング枠を希望した
 - クレジットカードを利用しているうちに信用が得られて枠が付与された
 
申込時に自分でキャッシング枠を希望したときだけではなく、クレジットカードを利用しているうちに信用が得られて自動的に枠が付与されるケースもあります。
枠が設定されているか分からないときは、利用明細かWeb会員サービスで確かめましょう。
ただしクレジットカードのキャッシングで借りられるのは一時的です。
クレジットカードでは契約後も、定期的に返済能力の確認が行われています。
申込時と状況が変わっていれば、カードの利用停止やキャッシング枠の廃止も行われるルールです。
返済能力の確認が行われたタイミングで失業や借りすぎがあれば、以降はキャッシング枠が利用できません。
一時的な失業や収入減少のときや、お金を借りすぎていても近いうちに返済できる予定があるときは、キャッシング機能で乗り切りましょう。
支払いの先送りが目的なら後払いアプリやキャリア決済
支払いの先送りが目的なら、後払いアプリやキャリア決済を利用しましょう。
| 対策法 | 詳細 | 
|---|---|
| 後払いアプリ | サービスごとに対応している店舗で後払いができる | 
| キャリア決済 | 携帯電話料金と合算してショッピング代金を支払う | 
後払いアプリは、サービスごとに対応している店舗で支払いを後払いにできる決済手段です。
例えばatoneは以下2つの情報があれば利用でき、クレジットカードや口座登録は必要ありません。
- 携帯電話番号
 - メールアドレス
 
支払い方法は以下の通りで、手数料を支払えば支払いの先送りが可能です。
| 支払方法 | 支払期限 | 手数料(税込) | 
|---|---|---|
| Pay-easyによるコンビニまたはATM払い | 翌月10日 | 209円 | 
| 電子バーコードによるコンビニ払い | 翌月10日 | 209円 | 
| はがき請求書によるコンビニ払い | 翌月20日 | 209円 | 
| 口座振替 | 翌月27日 | 99円 | 
atoneは口座登録なしでも利用できますが、支払い方法に口座振替を選ぶと手数料が99円で済み、翌月27日までと支払いの猶予も長いです。
ネットスーパーからファッションまで幅広いジャンルの店舗に対応していて、「食材が欲しくても今支払いができない」「服が必要」といった人に向いています。
Visaプリペイドカードで後払い機能もあるバンドルカードなら、実店舗も含めたVisa加盟店で利用でき、利用店舗を選びません。
電話番号だけで始められ、手続きに手間を取られないのもメリットです。
電話番号やメールアドレスのみの登録でお金がない時期の支払いを先送りにしたい人は、後払いアプリを活用しましょう。
キャリア決済はスマホ料金との合算で支払いやすい
携帯電話会社が提供しているキャリア決済なら、スマホ料金と合算でショッピング代金を支払えて手軽です。
例えばドコモの携帯電話を利用している人は、d払いで携帯電話合算払いを選択すればショッピング代金を後払いにできます。
利用している携帯電話会社がキャリア決済を提供している人にぴったり。
利用している携帯電話や人によって上限額は異なりますが、最大10万円までの携帯電話会社が多い傾向です。
スマホの料金支払い日まで給料日が来るなら、キャリア決済で支払いを先送りにしましょう。
過去の延滞が原因でお金を借りられないときは中小消費者金融
過去の延滞が原因で審査に通らず、お金を借りられないなら、中小消費者金融に申し込みましょう。
過去5年以内に61日または3か月以上の長期延滞をした人は、信用情報機関に事故情報が記録されていて審査通過が難しい状態です。
信用情報機関は個人の借り入れに関する記録「信用情報」を保管していて、長期延滞や債務整理の履歴が残っているときは事故情報があると言われます。
金融機関等(銀行、貸金業者、クレジット会社等)は、ローンやクレジットの利用の申し込みがあると、申込者の信用を判断するために、過去から現在までの客観的な取引事実を表す情報として信用情報を調査します。
引用元:信用情報の仕組み│財務省中国財務局
信用情報は申込者の信用を判断する目的で利用されます。
過去に延滞があると返済できるだけの余裕がない、返済管理ができないと判断され、カードローンの審査通過は難しいです。
しかし中小消費者金融は、顧客獲得のため大手とは異なる審査基準を採用しているケースもあります。
過去よりも現在の返済能力に注目し、申し込み時点で返済できる状況にあれば融資してもらえる可能性も。
例えば中小消費者金融の1つエイワは、現在の状況に注目して融資すると公式サイトに明記しています。
Q.他の金融機関で断られたのですが、借りられますか?
A.現在の状況をご確認させて頂き、ご融資を検討します。
また、「借入診断」にて簡単な項目の記入でお借入れについて診断頂けます。
引用元:キャッシングエイワ
「過去に延滞したけれど今は毎月同程度の収入があり返済は難しくない」「一時的な収入減少で延滞したけれど回復した」といった人に適した借入方法です。
過去の延滞が原因で大手消費者や銀行カードローンでお金が借りられない状態にある人は、中小消費者金融で審査を受けてみましょう。
勤務先企業に制度があるなら従業員貸付制度
勤務先に福利厚生の一環として従業員貸付制度が導入されているなら、利用して借り入れしましょう。
従業員貸付制度は企業で働く人がお金の問題に悩まされて業務に支障が出ないよう、融資してくれる制度です。
福利厚生の一環で、営利目的ではないため、信用情報は確認されません。
過去や現在の延滞が原因でローンの審査に通らない人向けの借り入れ方法です。
審査基準は難しくない
従業員貸付制度の審査基準は以下の通りで、日々業務をこなしていれば多くのケースで審査に通ります。
- 勤続年数
 - 勤務態度
 - 借りたお金の使い道が制度の内容に合っているか
 
勤続年数が長いほど今後も働いて借りたお金を返してくれると判断されやすくなります。
とはいえ勤続年数が短くても借りられる可能性は十分にあり、就職してまだ数日や1か月も経過していないといったとき以外は、問題ない可能性が高いです。
勤続年数が短すぎるうちに借り入れを申し込むと、「借りたらすぐ辞めて返済してもらえない可能性がある」と疑問視される原因に。
少なくとも数か月働いてから申し込むと、審査通過の可能性が高まります。
勤務態度も特別な項目はなく、無断欠席や無断の遅刻がないといった一般的に仕事で求められる条件を満たしていれば問題ありません。
企業ごとに借りたお金の使い道を制限しているケースが多く、一般的に認められるのは冠婚葬祭や教育費といった緊急の費用です。
企業ごとのルールに合わない理由で借り入れを申し込んでも審査に通らないので、分からないときは人事や直属の上司に問い合わせてから利用しましょう。
従業員貸付制度は多くが正社員を対象としている
従業員貸付制度は多くの企業が正社員を対象としていて、非正規雇用の社員が利用できるケースは少ないです。
非正規雇用の人が職場からお金を貸してほしいときは、融資ではなく働いた分の給料を先に受け取る制度を活用しましょう。
例えば前回の給料日から10日過ぎていれば、10日間に働いた分の給与を次の給料日までに受け取れる仕組みです。
給料を前払いしてもらえる制度には以下の2つがあります。
- 労働基準法に定められている給料の前払い制度
 - アルバイトやパート向けに設けられている企業独自の制度
 
労働基準法に定められている制度を利用するときは、借入目的が以下に限られます。
- 出産
 - 疾病
 - 災害
 
労働基準法第25条では、労働者が、出産、疾病、災害等の非常の場合の費用に充てるために請求する場合は、賃金支払期日前であっても、使用者は、既に行われた労働に対する賃金を支払わなければならないと定められています。
引用元:労働基準法第25条(非常時払)について│厚生労働省
法律に定められている制度のため、雇用形態にかかわらず誰でも勤務先企業に依頼できます。
アルバイトやパート向けに設けられている企業独自の制度を利用するときは、お金の利用目的を問われない可能性が高いです。
アルバイトやパートの募集時に、給料の前払いが可能との条件がつけられているときは、働いた分のお金を給料日までに受け取れます。
ただし働いていない分の給料を先に受け取る前借りは認められていません。
給料日より早くお金を受け取りたいときは、利用できる制度を活用しましょう。
相談できるなら家族や知人からの借り入れも検討
相談できる相手がいるときは、家族や知人からの借り入れも検討しましょう。
家族や知人は審査を行うのではなく個人の判断で融資を検討してくれるので、事情によっては納得してもらえる可能性があります。
「他に借りるあてがない」「考えられる手段がない」といった人でも、お金を貸してもらえるケースも。
納得してもらいやすい事情の例は以下の通りです。
- 通院に必要
 - 車の修理をしなければ通勤が難しい
 - 免許を取得したい
 - 一時的に仕事が減ってお金が足りない
 
トラブルを避けるために取り決めておきたい項目
親しい仲でも以下の点を明確に記録し、トラブルが起こらないよう備えましょう。
- 借りた日
 - 返済期日
 - 返済方法や返済額
 - 利息を支払うなら利息額
 
返済に長い年月がかかると、思い違いで借りた金額が曖昧になるケースもあります。
貸した側を不安にせず、借りた側が借りた金額より高額な請求に遭う心配もなくせるよう、借りた金額と借りた日は明確にしておきましょう。
返済期日と返済方法をきちんと取り決めておけば、「きちんと返済してもらえる」と相手に安心感を持ってもらえます。
一括で支払えないときは分割にしてもらうよう交渉し、利息を支払うかについても取り決めてから記録に残すとトラブルが起こりにくいです。
相談に乗ってくれそうな相手がいて、お金が必要な理由を納得してもらえるなら、家族や知人に頼りましょう。
解約返戻金のある保険を活用できるなら契約者貸付制度
解約返戻金のある保険を契約していて、解約返戻金が活用できるなら、契約者貸付制度を利用しましょう。
保険の契約者貸付制度は、保険解約に備えて積み立てられている解約返戻金を担保とした借り入れ方法です。
担保があれば延滞の不安がないため、担保なしで利用できます。
一般のローンの審査に通らない人でも、審査落ちの心配がありません。
解約返戻金がある保険の例は以下の通りで、多くの保険会社で解約返戻金の6割~8割程度まで借入可能です。
- 個人年金保険
 - 学資保険
 - 養老保険
 - 終身保険
 
例えば「学資保険が支給されるのは高校卒業時でも、在学中の通塾費用が足りない」といったとき、保険を解約せずに資金が用意できます。
金利も一般のローンに比べて低く、2.0%~8.0%程度で利用できるケースが多いです。
例えば10万円借りて1か月で返済すれば、700円程度しか利息がかかりません。
返済期限が決められていない保険会社も多く、お金が用意したタイミングで返済すれば済み、無理のない返済ができます。
返済しないままでいると保険が失効する可能性もある
ただしずっと返済しないままでいると利息額が膨らみ、借りたお金と合わせて解約返戻金の範囲を超える可能性も。
解約返戻金の範囲を超えると保険が失効するケースもあるため、お金が容易で来たらすぐ返済が必要です。
解約返戻金のある保険を契約している人で、一般のローンの審査に通らない人は、万が一の備えを継続しつつ借り入れできる契約者貸付制度を利用しましょう。
定期預金を崩せない状態なら総合口座の自動融資
定期預金があっても将来設計のために崩せないときは、総合口座の自動融資を利用しましょう。
金融機関で総合口座を開設している人は、普通預金の残高が足りないときに定期預金から自動でお金を借りる、自動融資を利用可能です。
借入方法は手軽で、以下のいずれかで対応できます。
- キャッシュカードで残高以上の金額を引き出す
 - 公共料金やクレジットカードの引き落としで残高不足のときは手続き不要
 
手元に現金が必要なときは、キャッシュカードで残高以上の金額を引き出すだけで借り入れできます。
例えば残高が5万円のとき10万円引き出すと、自動で5万円の融資が可能です。
公共料金やクレジットカードの口座振替で残高不足になったときは、特別な手続きなく自動で不足分が補われます。
公共料金の引き落としができなければ電気やガスが使えなくなります。
クレジットカードの支払いができなければ、カードは利用停止に。
自分で対応しなくても万が一のときの残高不足が防げれば、生活への影響が起こりません。
新たなローンを組まず、定期預金の解約もなしに必要なお金を用意したい人に最適の方法です。
普通預金への入金があったら、借りた金額が自動で返済される仕組みのため、返済の手間もかかりません。
定期預金を解約せずに万が一のときに対応するなら、総合口座の自動融資機能を活用しましょう。
預けられる品物を持っている人は質屋に質入れ
預けられる品物が家にある人は、以下の流れで品物を担保にして質屋でお金を借りる、質入れを利用できます。
- 使っていない品物を質屋に持ち込む
 - 査定してもらう
 - 査定額の範囲内で必要なお金を借りる
 - 返済の用意ができたらお金を持って行く
 - 返済が済んだら品物を受け取る
 
質屋では使っていない品物を査定してもらい、査定額の範囲内でお金が借りられます。
例えば持ち込んだブランドバックの査定額が10万円なら、10万円借入可能です。
返済の用意ができたら現金を持ち込み、品物を返してもらいます。
質屋で品物を預かってもらえる期間は原則3か月間で、期限を過ぎたら品物は売却されて返済に充てられる仕組みです。
質屋からすると万が一現金による返済がなくても品物を元に回収できる見込みがあるため、審査が必要ありません。
現金以外の方法で返済が済むので督促もなく、「借りたお金を返せるか不安」「督促の電話を受けたくない」といった人にぴったり。
不用品があれば誰でも質屋が利用できるため、お金借りられない人の最終手段としても利用しやすいです。
預けられる品物があるなら、質屋でお金を借りましょう。
最初から返済しないつもりなら質入れより買取を選ぶ
最初から返済しないつもりで質屋を利用するなら、お金を借りる質入れではなく品物を買い取ってもらう買取が適しています。
質入れは品物を保管する手間がかかる分、査定額が低めに出ます。
買取を選ぶと1割~2割程度受け取れる金額が増えるケースもあるので、お金が借りられず少しでも多くのお金を受け取りたいときは買取も活用しましょう。
一時的に生活が苦しいときは公的融資制度
一時的に生活が苦しいときは、公的融資制度が利用できる可能性もあります。
公的融資制度は国や自治体が生活困窮者を対象として行っている融資制度です。
あくまで融資のため返済能力は求められますが、一般のローンとは異なり生活を立て直せるよう支援も受けられます。
例えば公的融資制度の1つ「生活福祉資金貸付制度」は、資金面での不安に対応するための融資と、経済的自立に向けた相談への対応を両立した制度です。
この制度は、ご本人及びその世帯が経済的に自立した生活を送っていただくことを基本とし、そのうえでなお不足する生活費等を資金面と経済的自立に向けた相談に応じることで支援しています。
またあわせて、返済していただく必要があることから、貸付を行うにあたっては一定の条件を満たしている必要があります。
引用元:生活福祉資金貸付制度│岡山県社会福祉協議会
公的融資制度は金融機関からの借り入れができない世帯向けの制度で、金融機関とは違う基準で審査を行う仕組みです。
「金融機関からはお金が借りられないので最終手段が知りたい」といった人に適しています。
公的融資制度の例
公的融資制度の例は以下の通りです。
スクロールできます→
| 公的融資制度 | 対象者 | 借りられる資金の例 | 
|---|---|---|
| 生活福祉資金貸付金 | 金融機関からの借り入れができない低所得世帯 | ・生活資金 ・教育資金 ・緊急時の一時的な資金  | 
| 母子父子寡婦福祉資金貸付制度 | ひとり親家庭や配偶者と離別または死別後再婚していない女性 | ・生活資金 ・教育資金 ・事業資金  | 
| 求職者支援資金融資制度 | 職業訓練を受けている人 | 職業訓練受講給付金を受けても足りない生活費 | 
| 勤労者生活支援特別融資制度 | 勤務先の事情により収入が減少した人や離職したろうきんの会員(元会員も含む) | ・生活資金 ・教育資金 ・住宅資金  | 
| 国の教育ローン | 一定の年収以下の人 | 教育資金 | 
母子父子寡婦福祉資金貸付制度は、ひとり親家庭や配偶者と離別または死別した後で結婚していない女性向けの制度です。
保証人を用意できるなら無利子、保証人がいなくても生活福祉資金貸付制度より0.5%低い1.0%の金利で必要な資金を借りられます。
求職者支援資金融資制度は職業訓練を受けている人が対象で、職業訓練受講給付金を受けても生活費が足りないときに借入可能です。
勤労者生活支援特別融資制度はろうきんが提供している支援制度で、勤務先の事情により収入が減少した人や離職したろうきんの会員が対象。
離職したときはかつてろうきんの会員だった人なら利用できるケースがあります。
国の教育ローンは日本政策金融公庫が提供しているローン商品で、子どもの人数によって利用できる人の年収が制限される仕組みです。
家庭の状況や勤務状況によって利用できる制度が変わるので、分からないときは市町村役場に問い合わせて適切な支援を受けましょう。
助けて欲しいほど生活に困窮しているなら生活保護
「どうやっても生活が成り立たないので助けて欲しい」「どの手段を検討してもお金が借りられない」といったときは、生活保護を受けられる可能性があります。
生活保護は、持てる資産や能力をすべて活用しても生活が成り立たないときに利用できる制度です。
資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度です。(支給される保護費は、地域や世帯の状況によって異なります。)
引用元:生活保護制度│厚生労働省
例えば預貯金や生活に利用していない不動産は、すべて活用しなければいけません。
働ける人は働いた上で、月々の収入が厚生労働大臣の定める基準で計算された最低生活費に足りないとき、足りない金額だけ補助を受けられる仕組みです。
必要最低限の生活を成り立たせる制度のため、以下の通りお金の使い道は厳密に決められています。
- 日常生活に必要な食費や被服費
 - 住宅維持にかかる費用
 - 教育費
 - 医療や介護費
 - 出産費
 - 冠婚葬祭
 - 仕事に就くために必要な技能修得費
 
生活保護を受けている間に再就職先を見つけ、家計改善のための対策を行えば生活保護を抜け出せる可能性もあります。
当面の生活が成り立たない、収入を得る目途が立たないといったときは、迷わず生活保護担当窓口に相談しましょう。
本当にどこからも借りられないならお金を得る対策が最適
本当にどこからもお金を借りられないなら、お金を得るために以下の方法を試しましょう。
- 今すぐにでもお金が必要な人は不用品の活用や短期バイト
 - 対象となるときは公的給付を受ける
 
今すぐにでもお金を用意する必要があるなら、不用品を活用してお金を得る方法もあります。
時間があるなら短期バイトで稼ぐと、根本的な解決につながりやすいです。
自分の状況に合う制度があるなら、公的給付が受けられる可能性もあります。
お金に困っているときは、最終手段として借り入れ以外の方法も検討しましょう。
自分に合っている方法が見つかれば、借りなくても乗り切れる可能性があります。
今すぐお金が必要なときは不用品の活用や短期バイトでお金を作る
どこからもお金が借りられず、お金が必要なタイミングまで余裕がないときは、不用品の活用や短期バイトでお金を作りましょう。
不用品を以下の店舗で売却すると、すぐに現金を得られます。
- リサイクルショップ
 - 質屋
 - 買取専門店
 
店舗に直接品物を持ち込めば時間をかけずに現金を受け取れ、スピード感を重視する人に向いています。
時間があるときはフリマサイトやオークションを活用すると、店舗で売却するより高い価格がつく可能性も。
ただしフリマサイトやオークションは買い手がいなければ不用品を活用できず、商品の発送後でなければ入金されず時間も必要です。
早めにお金が必要なときは店舗での買取、時間に余裕があって少しでも高く売却したいときはフリマサイトやオークションでお金を作りましょう。
短期バイトでもすぐにお金を作れる可能性がある
本業以外に働く時間が取れるなら、短期バイトでもすぐにお金を作れる可能性があります。
短期バイトは数時間から仕事ができて、当日中に給料を受け取れるケースも。
倉庫作業や引越しの手伝いと業務内容は幅広く、自分に合った仕事内容と時間帯で働きやすいです。
お金を作れれば借りられなくても困らない可能性もあるため、時間があるときや根本的な解決を目指したいときは短期バイトも検討しましょう。
条件に当てはまる人は公的給付を受ける
特定の条件に当てはまる人は、融資ではなくお金を受け取れる公的給付の対象となります。
公的給付の例は以下の通りで、生活が成り立たないほど困窮しているときに生活の立て直しのきっかけになる可能性も。
スクロールできます→
| 公的給付 | 対象者 | 詳細 | 
|---|---|---|
| 失業手当 | 雇用保険に加入している失業者 | 離職後の生活を心配せず求職活動ができる | 
| 職業訓練受講給付金 | 失業手当が適用されない求職者 | 職業訓練受講中の生活費に充てられる | 
| 傷病手当金 | 対象の健康保険に加入している | 病気やケガで休業中の生活費に充てられる | 
| 住宅確保給付金 | 収入が一定以下で以下に当てはまる ・離職または廃業後2年以内 ・離職や廃業と同程度まで収入が減少している  | 
原則3か月間実際の家賃額を支給してもらえる ※上限あり  | 
失業手当は失業前の2年間のうち1年以上雇用保険に加入していた人が対象となる給付金で、離職後に生活の心配なく求職活動を行うための制度です。
職業訓練受講給付金は職業訓練を受けている人が受け取れる給付金で、支給額は月額10万円。
雇用保険の加入期間が足りない、自営業から給与所得者を目指すといったときに、職業訓練を受けて就職の幅を広げられる可能性があります。
傷病手当金は、社会保険や組合保険に加入している人が病気やケガで働けないときに受け取れる給付金です。
国民健康保険には傷病手当金がないため、手当を受け取りたいときは加入している健康保険の種類を確認しましょう。
住宅確保給付金は離職や廃業2年以内の人や、離職や廃業と同程度まで収入が減少している人を対象とした給付金です。
世帯の収入や預貯金額が市町村ごとに定めた金額以下なら、実際の家賃額を原則3か月間負担してもらえます。
利用できる給付金は人によって異なるので、当てはまる制度がないか確認し、対象となっていれば申請しましょう。
借りすぎが原因でお金を借りられないときは借入状況に合わせて対策を行う
借りすぎが原因でお金を借りられないなら、借入状況に合わせて以下の対策を行いましょう。
| 借入状況 | 可能な対策 | 
|---|---|
| 複数の借り入れがあり返済に困っている | おまとめローン | 
| 返済の目途が立たない | 債務整理 | 
| 一時的に支払いが遅れそう | 借入先への相談 | 
複数の借り入れがあって返済負担が大きいときは、借り入れを一本化するおまとめローン出対応できる可能性があります。
返済の目途が立たない状態になっているなら、相談や法的手段で返済額を減らす債務整理も検討しましょう。
一時的に支払いが遅れそうで、翌月からは通常通り返済できるなら、借入先に相談すると対応してもらえるケースも多いです。
お金を借りられない原因となっている借入状況を元に、必要な対策を行いましょう。
複数の借り入れがあって返済目的で借りたい人はおまとめローン
「複数の借り入れがあってお金を借りられない」「返済目的で借り入れをする予定」といった人は、おまとめローンで対応できるケースもあります。
おまとめローンは複数の借り入れがあるときに、1つの商品で一本化が可能です。
例えば今4社から借り入れがあり、月4回返済をしているなら、おまとめローンを利用すると返済日が月1回になります。
返済日が月4回あると、1週間に1回返済日が来るイメージで、返済管理に手間も時間も必要です。
おまとめローンは月々の返済額も相談できます。
例えば毎月30,000円の支払いが厳しくてお金を借りたいときは、月25,000円に調整してもらうといった対応も可能です。
金融機関ごとに決められた最大返済期間にもよりますが、無理のない返済額に調整してもらえる可能性は高いです。
おまとめローンは返済専用の商品で、追加の借り入れができません。
借りられる状態になっていたらつい借りてしまう人も、借りすぎを防ぎつつ効果的に返済できます。
複数の借り入れがあってお金借りられないと悩んでいるなら、おまとめローンに申し込みましょう。
返済の目途が立たない状態なら債務整理
お金を借りられず、返済の目途も立たない状態なら、債務整理が適しています。
債務整理は以下の手段によって返済額を無理のない金額に調整する方法です。
| 債務整理の方法 | 手段 | 裁判所での手続き不要 | 財産の処分が不要 | 
|---|---|---|---|
| 任意整理 | 借入先との交渉で返済額を減らしてもらう | 〇 | 〇 | 
| 個人再生 | 返済額を大幅に圧縮する | ✕ | 〇 | 
| 自己破産 | 返済を免除する | ✕ | ✕ | 
任意整理は借入先と交渉し、将来的な利息のカットや返済しやすい条件に整える方法で無理のない返済を目指します。
借入先が交渉に応じてくれなければ、債務整理はできません。
任意整理は裁判所を通さず行える方法で、減らせる金額が少ない代わりに、3つの方法の中では手続きが手軽です。
個人再生と自己破産は裁判所を通して手続きを行います。
個人再生では借入額ごとに決められた金額まで借入額を圧縮でき、任意整理より効果的に借入残高が減少。
自己破産は返済がすべて免除される反面、一定額以上の財産を売却して返済に充てなければいけません。
最終手段が必要なほどお金を借りられないために困っているなら、個人再生や自己破産が必要な可能性もあります。
任意整理も個人が交渉に応じてもらえるケースはほとんどないので、債務整理を希望するなら弁護士事務所に相談しましょう。
自分に必要な手続きの相談や、実際の手続きに対応してもらえます。
費用が不安なときは分割払いに応じてもらえる法律事務所もあるので、まずは無料相談で悩みを聞いてもらいましょう。
一時的に支払いを待って欲しいときは借入先への相談
以下の理由で一時的に支払いを待って欲しいときは、借入先に相談すると対応してもらえるケースもあります。
- 冠婚葬祭が重なった
 - 体調不良でパートを休んだ
 - 大学の入学金を支払って余裕がなくなった
 
1か月のみの延滞なら、理由を伝えなくてもアプリやWeb会員サービスで返済日変更の手続きができるケースもあります。
例えばプロミスやアイフルでは、Webから返済日変更の登録も可能です。
Webで手続きできなくても、理由といつまでに支払えるかを明確にして電話で相談すれば、返済を待ってもらえる可能性も。
返済が遅れた分だけ損害賠償金に当たる遅延損害金の発生は避けられなくても、督促を受ける心配はありません。
数か月間にわたって返済が難しいときも、相談すれば利息のみの返済や返済額の引き下げに応じてもらえる借入先もあります。
金融機関としても一切返済がないより、返済する意思のある相手の方が信用できると判断し、柔軟に対応してくれる傾向です。
返済に困っているときは「お金を借りられないから最終手段を使ってでも借りて返す」と無理をするより、一度相談してみましょう。
お金が借りられない状態でも手を出すのは避けるべき対処法3選
お金が借りられない状態でも、以下の対処法に手を出すのは避けましょう。
- 違法業者や個人間融資に頼る
 - 給与ファクタリングを利用する
 - 虚偽申請して審査通過を目指す
 
違法業者や個人間融資に頼ると、今より経済状況が悪くなる可能性は高いです。
個人の給与ファクタリングは違法業者を利用する不安もあり、おすすめできません。
虚偽申請して審査通過を目指しても、嘘がバレかえって不利になります。
どんなに困っていても最終手段としてリスクのある手段に頼るのは避け、正規の方法の中から自分の状態に合わせてできる対策を行いましょう。
違法業者や個人間融資を利用するとますます生活が困窮する
違法業者や個人間融資を利用すると、以下の理由でますます生活が困窮する可能性もあります。
- 法外な利息請求を受ける
 - 保証金や信用を見るとの名目でお金をだまし取られる
 
ローンの金利は法律によって最大年20.0%と決められているため、正規の金融機関から借りても高額な利息請求を受ける心配はありません。
しかし違法業者は法律を守っておらず、例えば1万5千円の振り込みを受けた1週間後に4万円返済するよう迫られた実例もあります。
元金よりも高い利息請求を受け続ければ、いつまで経っても完済できません。
信用を見るとの名目で実在する貸金業者から借り入れをさせられ、借りたお金と契約書をすべて郵送させられ、だまし取られた例もあります。
お金を借りるなら、財務局や都道府県に届出を行い、登録番号を取得している正規の金融機関を選ばなければいけません。
金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで確認すれば、正規の金融機関か判断可能です。
実在する金融機関の名称を名乗っているケースもあるため、電話番号や住所が一致しているか詳細まで確認してから申込先を決めましょう。
個人間融資は違法業者が個人を名乗って勧誘している可能性が高く、高リスクです。
相手が本当に個人だったとしても、伝えた詳細な個人情報を悪用されない保証はありません。
不安のある借入先には頼らず、正規の金融機関からお金を借りましょう。
給与ファクタリングは高額な利息や違法業者利用のリスクがある
手数料を支払って支給日前に給料を買い取ってもらい、給料日になったら支払いをする給与ファクタリングには、以下のリスクがあります。
- 高額な利息請求
 - 違法業者の利用
 
給与ファクタリング自体が違法ではないものの、手数料を受け取っている点から融資と同じ扱いになり、貸金業者登録している金融機関しかサービスを提供できません。
しかし貸金業登録をしていない業者が給与ファクタリングを謳ってサービス提供しているケースも多く、高額な利息請求に遭う可能性も。
違法業者を利用すると執拗な取り立てや迷惑行為に遭う可能性もあり、危険性が高いです。
違法業者のサービスではなくても、手数料が引かれると受け取れる給料は減ります。
給料の10.0%を手数料として支払えば、本来30万円の給料が27万円しか受け取れず、生活が圧迫される可能性も。
次の給料までの生活が成り立たず、再度給与ファクタリングを利用する流れになるケースもあり、ますます生活に困窮しがちです。
給与ファクタリングよりも融資の方が利息は少なく、年18.0%で30万円借りても1か月で4,500円程度しか利息は発生しません。
給与ファクタリング以外で試せる方法を優先して、正規の金融機関のサービスであっても、できる限り利用は避けましょう。
虚偽申請によって借りようとしても審査の途中でバレる
お金を借りられないからと、最終手段として虚偽申請によって借りようとしても、以下の理由でバレます。
- 必要書類や信用情報との矛盾
 - 過去の融資経験から不自然だと判断される
 
申込フォームに入力された内容と、必要書類や信用情報を照らし合わせると、嘘があればすぐに分かります。
金融機関は何人もの申込者の審査を行っていて、過去の融資経験から不自然さを見抜くケースも。
例えば新卒で入社したばかりの社員が年収1,000万円と入力していれば、本当か慎重に確認を行います。
勤務先によっては不可能でもない数字とはいえ、新入社員で達成するのはかなり難しいです。
本当に間違いがないか念入りに確認され、嘘だと判断されれば信用を失い、かえって審査に通りにくい結果となります。
審査を受けるときは正直に事実を伝え、虚偽申請は避けましょう。

