結論(この記事で分かること) 従業員1,000人規模の会社でも、給与計算のアウトソーシングは可能です。ただし、資本金1億円を超える法人など「特定の法人」に該当する場合は、社会保険の算定基礎届・月額変更届・賞与支払届について電子申請が義務化されており、委託先が電子申請に対応しているかが重要な確認事項になります。
従業員規模が大きくなるほど、給与計算に関わるデータ量と確認作業は増えます。この記事では、500社以上の給与計算・社会保険手続きを支援してきた社会保険労務士法人とうかいが、1,000人規模での外注のポイントを解説します。
この記事の監修
社会保険労務士法人とうかい
社会保険労務士 小栗多喜子
これまで給与計算の部門でマネージャー職を担当。チームメンバーとともに常時顧問先450社以上の業務支援を行ってきた。加えて、chatworkやzoomを介し、労務のお悩み解決を迅速・きめ細やかにフォローアップ。
現在はその経験をいかして、社会保険労務士法人とうかいグループの採用・人材教育など、組織の成長に向けた人づくりを専任で担当。そのほかメディア、外部・内部のセミナー等で、スポットワーカーや社会保険の適用拡大など変わる人事労務の情報について広く発信している。
主な出演メディア
- NHK「あさイチ」
- 中日新聞
- 船井総研のYouTubeチャンネル「Funai online」
社会保険労務士 小栗多喜子のプロフィール紹介はこちら
https://www.tokai-sr.jp/staff/oguri/
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結論:規模の大きさより「義務化対応」と「連携体制」がカギ
1,000人規模の会社で給与計算を外注できるかどうかは、従業員数そのものより、電子申請義務化への対応と、既存システムとの連携体制が整っているかで決まります。
日本年金機構によると、2020年4月以降に開始する事業年度から、資本金・出資金等の額が1億円を超える法人や相互会社など特定の法人は、健康保険・厚生年金保険の算定基礎届・月額変更届・賞与支払届について電子申請が義務化されています。従業員1,000人規模の会社は資本金1億円超に該当するケースも多く、委託先がe-Govを使った電子申請に対応しているかは必須の確認項目です。

このセクションのポイント
- 外注の可否は従業員数そのものより義務化対応・連携体制で決まる
- 2020年4月から資本金1億円超の法人等は算定基礎届等の電子申請が義務化されている
- 1,000人規模の企業は義務化対象に該当しやすい
1000人規模で外注する際に確認すべきポイント
電子申請義務化への対応は十分か?
委託先が電子申請に対応していない場合、義務化対象の会社は自社で別途対応する必要が生じます。委託先選定時には、算定基礎届・月額変更届・賞与支払届の電子申請実績を確認することをおすすめします。

勤怠・人事システムとの連携は可能か?
1,000人規模では、勤怠管理システムや人事システムと給与計算の連携が前提になります。委託先がAPI連携やデータ連携に対応しているか、対応していない場合の運用方法を確認する必要があります。
複数拠点・雇用形態の多様さに対応できるか?
正社員・契約社員・パートタイマーなど雇用形態が多様な場合、委託先が各形態の計算ルールに対応できるかを確認します。拠点数が多い場合は、拠点横断での一元管理ができるかも重要です。

情報セキュリティ体制は十分か?
大規模な従業員データを扱うため、委託先の情報管理体制、アクセス権限の管理方法について確認することが重要です。
このセクションのポイント
- 委託先の電子申請対応状況(算定基礎届等)を確認する
- 勤怠・人事システムとの連携可否を確認する
- 雇用形態・拠点の多様さへの対応力を確認する
- 情報セキュリティ体制を確認する
社会保険労務士法人とうかいからのアドバイス
1,000人規模の会社が外注を検討する際は、次の順で進めることをおすすめします。
- 自社が電子申請義務化の対象か確認する:資本金1億円超に該当するか確認する
- 既存システムとの連携要件を整理する:勤怠・人事システムとのデータ連携方法を明確にする
- 複数の委託先から大規模対応の実績を確認する:同規模の企業への対応経験があるかを比較する

社会保険労務士法人とうかいでは、大規模な企業の給与計算・社会保険手続きについても、電子申請に対応した体制で全国フルリモートで支援しています。 → 給与計算アウトソーシングのご案内:https://www.tokai-sr.jp/service/payroll/
このセクションのポイント
- 電子申請義務化の対象かを最初に確認する
- 既存システムとの連携要件を整理する
- 大規模対応の実績を複数社で比較する
よくある質問(FAQ)
Q1. 1000人規模の会社でも給与計算を外注した例はありますか?
企業規模にかかわらず外注する例は一般的にみられますが、具体的な社数や実績は委託先によって異なります。検討の際は委託先に実績を確認することをおすすめします。

Q2. 電子申請義務化の対象かどうかはどう確認しますか?
資本金・出資金等の額が1億円を超える法人か、相互会社・投資法人・特定目的会社に該当するかを確認します。該当する場合は算定基礎届等の電子申請が義務化されています。

Q3. 大規模な会社では外注費用も高くなりますか?
費用は従業員数や委託範囲、契約形態によって異なり、事務所ごとに料金体系が異なります。具体的な費用は複数の委託先に見積もりを依頼して比較することをおすすめします。
まとめ
1,000人規模の会社でも給与計算のアウトソーシングは可能ですが、電子申請義務化への対応とシステム連携の確認が欠かせません。大規模な体制での外注を検討したい方は、社会保険労務士法人とうかいまでご相談ください。

監修:社会保険労務士法人とうかい 2011年開業・2015年法人化。名古屋本社・東京神田事務所を拠点に、顧問先500社以上の人事労務を全国フルリモートで支援。社労士事務所TOP100(2023年)選出、2026年サステナグロースカンパニーアワード「ライジングスター賞」受賞。
参考資料
- 日本年金機構「電子申請の義務化について」:https://www.nenkin.go.jp/denshibenri/denshishinsei/20210401.files/gimuka.pdf



