2018.09.03 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
8月23日木曜日に船井総研主催の経営研究会2018に参加しました。
その中でLIXIL(リクシル)瀬戸社長の講演を聴きました。
ここ何年かで受講したセミナーで一番心に残りました。
セミナータイトル
株式会社LIXIL グループ社長 瀬戸欣哉
「持続的に成長する企業を育てる。~ベンチャーから大企業まで、経営で大切にしてきたこと~」
LIXILグループは、トステム、INAX、新日軽、サンウエーブ工業、東洋エクステリアの日本を代表する住宅設備メーカー5社が経営統合して発足した会社で、国内外でM&A(合併・買収)を繰り返し、成長拡大してきた企業です。
わたしは以前からLIXILの中にもたくさんの優秀な人材がいるなかで、どうして外部から瀬戸社長が就任したのか不思議に思っていました。
瀬戸社長は、あの有名な工具通販モノタロウの創業者ですが、ベンチャーと大企業の経営は違うのではないかと思っていたからです。
しかしこの講演を聴いて、瀬戸氏ならどの会社も業績を向上させるなと感じました。
それくらいインパクトのあるものでした。
さて中身です。
この講演で聞いて中小企業が学ぶべきだと思うのは次の4つです。
1、とにかく実践し、チャレンジすることを重視していること
2、社内の情報が滞りなくトップにあがる組織をつくる
3、社員に、”自分の会社”という意識を持たせることが 強い組織をつくる
4、会社は生き残ることが大切だがそれ以上に、生き残る価値があるのかが大切
1つ目 とにかく実践しチャレンジすることを重視していること
同じ日の夜にカンブリア宮殿でも、株式会社LIXILの瀬戸社長の特集がやっていましたが、とにかくベンチャーのようなチャレンジする文化をLIXILに入れたかったと言っています。
LIXILは、優秀な会社が集まってできた集合組織なのに、失敗を恐れてチャレンジしない組織になっていました。
それをチャレンジする組織に変えるために、いろいろなことをしています。
服装も私服になりました。
このほうがアイデアが出やすいからです。
また、会議などもとにかく早く切り上げ、実行することを重視しました。
正解率が上がるまで議論する時間があったら、正解率は低くても早く実行するほうが、結果として成功するのです。
とにかくチャレンジの数を増やす。
そして失敗を責めない会社に変えたのです。
2つ目 社内の情報が滞りなくトップにあがる組織をつくる
社長に就任してすぐに600人の部下と面談をしました。
自分のところに有益な情報が流れるネットワークを社内につくりたい、そのために役員の数も半数にしました。
やはり、現場の情報がリアルに伝わることで適格な経営判断ができるのだと思います。
3つ目 社員に、”自分の会社”という意識を持たせることが 強い組織をつくる
リクシルは、いくつもの企業が合併して生まれた会社なので、帰属意識が希薄なところがありました。
瀬戸氏は、会社に愛着を持つ社員が増えることが、会社が成長していく要になると考えていて、どうしたら会社を好きになってくれるかを常に考えています。
そのうちの一つに、ユニセフとグローバルパートナーシップを組んで、途上国にトイレを普及させるというプロジェクトがあります。
これは社会のためでもありますが、自分の会社が社会に対して貢献していると感じることで、社員に会社に愛着を持ってもらう取り組みの一つだと思います。
瀬戸氏は、良いアイデアもまた、社員が、会社のことを好きだから出てくると言っています。
だからこそ、どうやって社員に会社を好きになってもらうのかを考えるが社長の仕事なのだと思います。
4つ目 会社は生き残ることが大切だがそれ以上に、生き残る価値があるのかが大切
会社は続けることが大切です。
ただそれだけでは意味がない。
社員が、会社のことを好きで、そこで働くことが楽しいと思うこと、お客さんが必要としてくれていること、ユニセフのような社会の問題を解決するような社会活動をしていること、ルールを守っていること。
上記のような観点から、会社として生き残る価値があるのかが大切なのです。
瀬戸社長はこのように言います。
「私の目標は、社員一人ひとりが毎日明るい気持ちで出社でき、仕事に誇りを感じられる会社にすることです。一方で、会社としては、利益の追求による株主への貢献はもっともですが、人と同じで生きる価値があるかどうかが何より大切だと考えています。」
最高のセミナーでした。
行動に変えたいと思います。
2018.03.19 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
3月17日土曜日に、とうかい逆求人という新卒採用イベントを実施しました。
この逆求人とは学生がブースを作り、企業がその学生に会いに行くというイベントです。
企業側は一人の学生と25分、1日16人の学生と話をします。
そして夜は企業と学生の懇親会もします。
これから4月、6月、8月とやっていきます。
このイベントは企業はとうかいが中心に集めて、学生はジースタイラスさんに集めていただいております。
ジースタイラスさんはこのイベントに参加する学生と事前に話をしていて、中小企業でも良いという子で優秀だと思う学生を集めてくれています。
そもそもこの学生と話す25分ですが、学生のプレゼンからスタートします。
自分が学生だった頃と比べるとそれだけですごいと感じますし、企業の経営者・人事担当者の前で堂々と話す姿はすごいです。
そもそもなぜ私たちがこのイベントをやっているのかと言うと、わたしがお付き合いしている中小企業は非常に魅力がある企業が多いです。
そんな中小企業に、良い学生が就職すればその企業はさらに成長します。
そして学生にとってもメリットがあります。
中小企業にはいれば、多くの責任ある仕事を大手よりも早く任せてもらえます。
大きく成長する機会を得られます。
大企業で出世するのと同じ努力を、中小企業でしたほうが出世できる可能性が高いです。
私たちが考えるとうかい逆求人は、将来性のある中小企業で優秀な人材がいれば会社が成長する企業と、社長の話を聞いて心が動いて、歯車ではなく、会社を動かすような仕事をしたいと思っている学生をマッチングするイベントです。
そんなことを実現したいと思っています。
このイベントの中で、企業と学生がコミュニケーションをとり、うまくいけば次のステップで、企業は学生に会社に来てもらいます。
売り手市場の就職市場ですが、学生が自分たちの目で、しっかり会社に足を運び、社長や現場の声を聞いて就職活動先を決めてほしいと思います。
私が学生のころは、周りに流されてなんとなく大企業ばかり考えていたと思います。
でも、それではいけない。
会社は、会社のビジョンや人柄を見て決めることが大切だと思います。
そして何より、自分がどんな人生を歩みたいのかが大切です。
会社はそのための手段なのです。
良い会社に入ることが目的ではなく、良い生き方をするのが目的なのです。
だからこそ、どんな企業で働くかも大切だけど、それと同じくらいどんな人と働くかが大切なのです。
就職活動とは、もっとお互いを分かりあってするものだと思っています。
日本の新卒を変えたい。
中小企業は良い学生と会えると思っていないし、就職してくれるはずもないとあきらめている。
そして会う努力をしていない。
反対に学生は、大きなメディアに流されて、皆が大手のナビに登録して、大企業に就職したら幸せという価値観になっています。
そんな流れを変えたいと思っています。
まだまだイベントの規模は小さいが、数年後にはこのイベントが東海地区の新卒採用の一大イベントになると確信しています。
2019年卒の第1回とうかい逆求人にご参加いただきました企業様、学生に感謝します。
そして良い出会いがあり、この出会いが将来運命だったねと言ってもらいたいです。
2017.12.18 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
2月11日に東京の王子にある、総合経営サービス様の見学にいきました。
代表のの山崎先生とはボストンの会社見学でご一緒させてもらって、その時に無理やり訪問させてほしいとお願いし実現しました。
以前、山崎先生の本を読んでファンになりました。
また社労士部門の白井先生と平井先生には大変お世話になっています。
なんと
・・一緒に写真を撮るのを忘れました・・
残念です。
総合経営サービスさんは毎朝勉強会をしています。
その朝8:00の勉強会から参加させてもらいました。
山崎先生に「毎日勉強会をやるのは大変ですね。」と何も考えずに話をしてしまったら、「勉強もしないでお客さんに貢献できるはずがない」と言われました。
本当にその通りだと思います。
山崎先生の信念を感じました。
お客さんにどういうサービスを提供したいか、それがしっかりと決まっていて、そのためにやるべきことが行動に表れています。
理念と行動が一致しているなと思うのは新卒採用にも表れていました。
新卒で内定を出した人材にも、毎週課題があります。
課題の1つは、日経新聞の記事で5つ良かったものをピックアップして感想を作成します。
そして、それを会社が赤ペンでフィードバックします。
他にも「べいす」という本を読んで感想を書きます。
内定者は正直大変だと思います。
ただ幸せだと思います。
今の世の中は中途半端なスキルでは生き残れません。
総合経営サービスさんに入社したら、絶対に力がつきます。
そしてお客さんに絶対に喜んでもらえる人材になります。
総合経営サービス様に訪問して、『社員にどんな風になってほしいか、お客さんにどうなってほしいか?』やはり、そこから考えることが大切だと思います。
うちの会社もお客さんの「成長」を支援するといっているのに、うちの会社はそれに見合う勉強をしているのか?
総合経営サービスさんの半分もしていない。
士業の事務所は仕入れは知識です。
日本一の事務所を目指すなら、日本で一番学ぶ事務所でなくてはならないと思います。
『勉強好きの人材を集めること、そして勉強好きが集まる事務所。』を作らないといけないと強く強く感じた1日でした。
総合経営サービス様、ありがとうございました。
この学びを活かしたいと思います。
2017.11.27 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
もうアメリカに行って1か月以上が経とうとしています。
アメリカで感じたこと。
あらためて『情報』の重要性です。
伸びている企業間で起こっているのは、情報の獲得競争です。
最近ゾゾタウンがZOZOSUITというのをリリースしました。
身体の寸法を瞬時に採寸することのできる伸縮センサー内蔵の採寸ボディースーツです。
着用してスマートフォンをかざすだけで採寸ができ、この情報を使ってネット販売を加速させようとしているのです。
顧客は服を買う際の最大のネックであるサイズ違いに悩まなくてよくなります。
人が服に合わせる時代から、服が人に合わせる時代へがコンセプトです。
印象に残る小売業がアメリカにありました。
Everlane(エバーレーン)
このアパレルメーカーのすごさは透明性の追求。
透明性とは情報の開示です。
具体的には販売しているアイテムの原価や製造工場をネットですべて公開しているのです。
社労士事務所で言えば、就業規則を作成した際にかかった時間や労務費、印刷代、ファイル代、送料、とうかいの利益などをすべてネットで公開するようなものです。
この透明性が顧客から圧倒的に支持を得ています。
やはりキーワードは情報かなと思います。
大事なことはお客さんの悩みを数値化したり、お客さんの不信感や課題を数値にして見せてあげることです。
それによってお客さんの心は動くのです。
昔は情報を集めたり開示するのに大変労力がいりました。
今は工夫の時代です。
アメリカで学んだことは、やり方、ビジネスのアイデアで、もっと中小企業は業績を伸ばせるということです。
例えば助成金申請。
だれがどんな工程でどんな仕事をして、何時間かかっていて労務費がいくらで。
そんなことからやってみたいと感じました。
2017.11.20 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
事の分野で働くものとして必ず押さえておくべき企業「indeed」に訪問しました。
日本でもかなり知名度が上がっています。
リクルートが買収したことで日本では成長をさらに加速させています。
その数字は四半期ベースで昨年対比80%増です。
人事担当のシニアバイスプレジデントのポールさんの講演で一番そうだなと感じたことは、 熱心な従業員が働いている会社は生産性が21%向上する。
という言葉です。
社員の満足度を高めること、社員が会社の価値を理解し主体的に働ける会社を作れば業績は自然にあがると感じました。
アメリカの企業の共通点。
1高い社員満足度を実現している。
2顧客感動させている。顧客を良くしたいという強い理念を持っている。
3収益性の高いビジネスモデルを構築している。
当然ですがこの3つを持っている企業は伸びています。
セミナー後は立食パーティーを催してくれました。
アメリカの企業のほどんどで見かけたのが、シリアル、果物、お菓子、飲料は常にストックされ自由に食べることができます。
オープンキッチンは装備され、簡単な調理ができる体制になっています。
休憩しながらここで交わされる会話がとても重要だとのことです。
アメリカの新興成長企業は共通して、社員食堂とカフェ(休憩スペース)を充実させています。
社員満足向上にも大きく役立つのだと思います。
日本の企業とは全く違う発想でした。
この感覚、発想を忘れないようにしたいです。
2017.11.13 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
ボストンのマサチューセッツ工科大学(通称MIT)とハーバード大学にも行きました。
まずはマサチューセッツ工科大学の概要です。
ノーベル賞受賞者87名を輩出した、世界を代表する工科大学です。
ハーバード大学 とマサチューセッツ工科大学とは地下鉄で3駅、徒歩圏内です。
相互に連携しており、相互の大学で取得した単位が自校の単位として適用されるようです。
ボストンエリアにはMITやハーバード大学だけでなく、ボストン大学など多数の大学があり、京都のような感じでしょうか。注目すべきは優秀な学生の争奪戦です。
あの GEが本社をボストンに移すとのことで、その理由の1つは優秀な人材の獲得、つまりMITの学生を採用に来ているのだと思います。
GoogleとMITと隣接していました。
このことから優秀な企業は、優秀な学生を求めて大学の近くにオフィスを作ってきています。
このことは中小企業にもヒントになるのではないかと思いました。
続いてハーバード大学です。
入り口にはこう書いていあります。
「Enter to grow in wisdom」
キャンパス内の建物の大半が寮となっていて、1年生は全員、入寮が義務付けられてます。
大学4年間を通して、全ての期間を寮で過ごす学生が97%ほどだそうです。
ハーバード大学は私立大学なので、運営の大半が同大学OBによる寄付金で賄われて、優秀であるが経済環境が厳しい学生に対しては返済不要の奨学金があります。
このボストンでの学びはやはり「エコシステム」です。
エコシステムとは「成功した先輩経営者が後輩ベンチャー企業家を支援する善循環の仕組み」です。
講演で、マス・ロボティクスという組織の話を聞きました。
マスとはマサチューセッツ州の意味で、広域ボストンを示しています。
マサチューセッツ工科大学の出身でアイロボットの創業者(自動掃除機のルンバ)やアマゾンが買収した物流ロボット会社KIVAシステムの創業者が中心なってできた組織です。
この組織がボストンの学生にベンチャーキャピタリストとして資金を提供します。
もちろん、知識(経営手法からもの作りまであらゆること)の提供も惜しみません。
KIVAシステムをアマゾンが買収しましたが、それで得られた莫大な資金は、優秀な起業家に、出資されています。
GEがボストンに本社を移すことが発表されていますが、マス・ロボティクスを中核とするエコシステムに魅力を感じての決断だと思います。
アマゾンも第二本社をつくると言っていますが、ボストンが候補かもしれません。
ベンチャー企業家とキャピタリストとしての先輩、優秀な大学の学生、技術と人財を欲する大企業(GEやGoogle)
これらが集まるところのボストンはまさに「エコシステム」と言えます。
アメリカの産業の中心はおそらくITのシリコンバレーとロボットのボストンだなと強く感じました。
そして日本と違うなと感じたのは、日本の成功者や大企業が、ベンチャー企業に出資するというのはアメリカのレベルに比べたら格段に劣ります。
アメリカの大学で見た、知識を世の中に使えといった精神の浸透がこんな素晴らしいシステムを作っているのではないかと思いました。
早朝ラン、ボストンを走りました。
2017.11.06 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
アメリカ企業視察2 Google
ニューヨークの街の雰囲気
話題のアマゾンブックス
リアルとWEBの融合 レビューが高い商品しか置いていない。
話題のホールフーズ、アマゾンの傘下
2日目にGoogleにいきました。
言わずと知れたグレートカンパニーです。
ミッションは世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすることです。
非常にシンプルです。
Googleは、2016年から2017年にかけて、従業員は1万人増え、売上は1兆円伸び、検索回数は35億回から55億回に増えているそうです。
Googleで学んだことはダイバシティー(多様性)とインクルージョン(含包)です。
『イノベーションは、一人の天才から生まれるのではない。多様な人材で構成されるチームの力を最大化してこそ生まれる。』
この言葉がとても印象に残りました。
ダイバシティとは、多様な人材を積極的に活用しようということですが、これが会社の商品・サービスによってプラスである。
そしてダイバーシティーに取り組んでいる会社の方が社員のパフォーマンスが高くなると言っています。
以前ライフネット生命の出口会長の講演でも同じことをおっしゃっていました。
例えば女性活用です。
わたしが以前勤めていた百貨店もですが、消費者のほとんどは女性なのに、役員や幹部のほとんどが男性の、しかもおじさんです。
そんなメンバーが集まって会議をして意思決定しても女性に受け入れられるわけがありません。
もっと女性の管理職や役員を登用する必要があるのは明らかです。
またダイバシティは、精神的な安心感が得られ、前向きに成長を目指すことができます。
その実現のためには、自律的な働き方を実現するための社風が重要になります。
Googleは、そのために人材育成制度を見直したりしています。
このあたりは中小企業も学ぶべきことは多くあります。
日本の文化や制度、歴史など女性が活躍できなかった過去はありますが、これからはそのような考えを捨てて、どんどん女性を幹部として登用したり、外国人を採用していくことが大切だと思います。
そして、そんなメンバーと新しい商品を提案していく。
ダイバシティがイノベーションを生む。
まずは社内の優秀な女性を、そして次に地元志向の女性に自社の魅力を伝えて女性を社内で活躍してもらうことから始めたいと思います。
次回もアメリカの報告です。
2017.10.30 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
10月9日から船井総合研究所主催のグレートカンパニーツアーでアメリカ(ニューヨークとボストン)に行ってきました。
アメリカで見てきた主な企業は下記です。
①Bloomberg
②Google
③Marriott International
④Indeed
⑤Boston Red Sox
⑥MassRobotics
⑦Harvard University
⑧Yume Wo Katare
⑨LEGAL SEA FOODS
着いてすぐGrand Central Stationに行ったのですが、13時間の時差で、あまりの睡眠不足から、ボーとしていてほとんど記憶がありません。
そしてその後ブルームバーグに行きました。
まずなじみがないかもしれないのでブルームバーグの会社紹介からです。
経済・金融情報の配信、通信社・放送事業を手がけるアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社で、創業は1981年、創業者はMichael Rubens Bloombergでニューヨークの市長もしたことがあります。
従業員は約19000名で、日本の大手銀行などもブルームバーグのシステムを使っているなどその影響力は強大です。
ブルームバーグの企業理念は『資本市場に透明性を』持たせることです。
また、ブルームバーグでは「成功に結び付く価値」として次の4つを上げています。
1Know the customer:お客様を知る
お客様の悩みを理解して、お客様の問題を解決するということを大切にする。
2Innovate :革新
やり方を常に新しくすることを大切にする。
お客様が考えていなかったことを何か提供できないかを考る。
特に今までにないことをしないと、他の企業と同じであるという言葉は印象的です。
3Collaborate:協力
チームでお客様の問題解決へアプローチすることを大切にする。
チームが集まって1つのミッションを達成するためにはアイデアの共有が欠かせないため、オフィスの様々な場所でスタッフが集まって情報共有やディスカッションをしています。
4Do the right Thing:正しいことをする
お客様だけでなく、社員、社会、世界のためにも正しことをしなければならない。
ブルームバーグの一番のポイントは『売り手と買い手との情報格差をなくす』とい理念です。
ブルームバーグは、「透明性」という言葉をとても大切にします。
金融市場は売る側が圧倒的に強い市場です。
売るほうが強いので、よく銀行などが自分たちの売りたい商品をすすめてきます。
情報格差がなくなると正しい取引、正しい投資判断ができるようになります。
ブルームバーグが提供するソフトウエアを活用すると、簡単にその企業の分析ができます。
金融市場だけでなく様々な業界に情報格差が存在します。
売り手がもつ情報と買い手が持つ情報との格差です。
社労士事務所とお客様もそうです。
医師や弁護士などがその最たるものではないでしょうか?
その格差を解消し、例えば患者がもっと多くの情報を持って、様々な角度から医師と付き合えれば社会はもっとよくなります。
そんな仕組みを作るところにがブルームバーグのすごいところです。
このブルームバーグの視察で感じたことのもう一つにやはり、企業は世のため人のためになるミッションを持つことが大切です。
売り手と買い手の情報をなくしたいという壮大なミッションを解決したいとう思いが優秀は人材を集めているような気がしました。
まさにグレートカンパニーでした。
弊社ももっともっと強い情熱をもって仕事をしていきたいと思った初日でした。
まだ初日です。次回も続きます。
2017.10.23 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
10月9日から船井総合研究所主催のグレートカンパニーツアーでアメリカ(ニューヨークとボストン)に行ってきました。
視察企業はブルームバーグ、google、You Tube、indeed、ハーバード、MITなど20か所以上の視察をしました。
これから何回かに分けてその報告をします。
何しに行ったのかというと、船井総研が考える「グレートカンパニー」に弊社も成りたいという思いからです。
そのためにまずグレートカンパニーを見に行こうと思いました。
そもそもグレートカンパニーとは何か?
グレートカンパニーの定義
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業。
要素としては
①持続的成長企業であること
②熱狂的ファンを持つ、ロイヤリティーの高い企業であること
③社員と、その家族が誇れる、社員満足の高い企業であること
④自社らしさを大切にしたいと思われる、個性的な企業であること
⑤世の中に広く大切にしたいと思われる、社会的貢献企業であること
大企業は大きなマーケットを取り込んでいく必要があります。
取り込まないと、企業の規模が維持できず生き残れません。
中小企業の場合は、大企業が対応できない小さいマーケット、隙間の空白マーケットを埋めていくことが、会社の成長のために必要になります。
独自性を持たないと、価格競争に巻き込まれて、成長どころか簡単に会社が潰れてしまいます。
独自固有の長所が、X 軸、Y 軸以外の第3の道であるZ 軸、つまりスタンスやポリシー、独自性、個性を伸ばすこと、そしてグレートカンパニーを目指すということにつながります。
X 軸重視の定性的な成長、Y 軸重視の定量的な成長にプラスしてZ 軸の「個性の熟成」=“共感されるその企業らしさ”が、これからとても大切な企業の武器になります。
そしてその“らしさ創り”を進めるのに必要なことが経営者のスタンス・ポリシーになります。
今回の旅を通じて、普段の仕事から離れてそういうことを考える時間が必要だと思い参加しました。
まったく本題にいかないまま今回は終わります。
次回から旅の中身をお伝えします。
是非、次回も見てください。
2017.09.11 セミナーブログ 名古屋の社会保険労務士 久野勝也
8月25日、船井総研の社労士事務所研究会の企画でライフネット生命の創業者の出口治明氏の講演を聞きました。
講演の中で、日本が今後成長し続けるために20代の子育て世代が一番貧しい現実を見て、その保険料を少なくしたいという理念に共感が持てました。
講演の中で特に印象に残った言葉は、
『森の姿を素直に見なければ、一本の木ですら植えられない。』、『人間は見たいものしか見ない。あるいは見たいように現実を変換してしまう。』
という言葉です。
自分の都合の良いように世の中を見ていないか?
これは経営にとっても、すごく大切で気を付けないといけないことです。
例えば、事業。
明らかにうまくいかない、いきそうにない施策を遇直に実践してしまう。
自分の事業だけはうまくいくと楽観的に見てしまう。
こういった経営者は案外多いような気がします。
ではどうやって自分の都合の良いものだけを見ないようにするのか?
それは、タテ・ヨコ思考で数字・ファクト・ロジックで物事をとらえることです。
タテとは昔はどうか、将来はどうか?
ヨコとは、自分はどうか、他の人はどうか、海外ではどうか?
とまずこの2つを考えるのです。
そして、数字・ファクト・ロジックのみで考えることです。
冷静に数字と事実だけでものごとをとらえるのです。
そうすることでまず冷静に今の自分の状況を確認できます。
森で言えば全体が見え、葉っぱの一枚まで想像できる状態になれるのです。
そうすると自分の都合の悪いことも見えてきます。
そして、もう一つの学びが脳の集中が持つのは2時間程度と言われたことです。
昔は工場労働が中心で長く会社にいたほうが儲かる時代でした。
しかし、今はサービス産業が中心の世の中です。
弊社の社労士事務所もサービス産業です。
こういった事業は労働時間は関係ない。
アイデアが勝負のはずです。
長時間労働しても脳が疲れてアイデアが出ない。
単純労働は条件反射でできるが、脳を使う仕事は、せいぜい集中力は2時間です。
つまり長時間労働ではアイデアは生まれない。
弊社の行動指針に『知的ハードワーキング』というのがあります。
これからの時代、もっともっと頭を使って仕事をしていかないといけないということを改めて実感しました。
『知的ハードワーキング』、これからうちの会社ももっともっと頭を使って業績をあげていきたいと強く感じた1日でした。
すごく充実した勉強会になりました。
■社会保険労務士法人とうかい 代表
■株式会社ダイレクトHR 代表
多岐にわたる社会保険労務士の業務のなかでも、採用に関する業務を得意とする。
希望の人材像の設定の仕方や場面別での応募媒体の設定方法、企業を成長させる人材の見分け方など、実践的な採用戦略を指導している。
2018年には採用支援専門会社を立ち上げ、中小企業の成長を人事労務の面から支えている。